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騒音対策

音楽を聴きながら歩くのが好きだ。
というか、そもそも歩くのが好きだ。
それも目的地が曖昧なまま1人でふらふらと歩くのが好きだ。

音量ボタンが割れてボロボロのウォークマンに、お気に入りのスウェット、デニム、スニーカー。
リュックとカメラを背負ったらもう完璧。あてもない散歩へ出かける。


高校生くらいの頃から、悩んだり病んだりすると「よし、歩こう」という気持ちになっていた。
電車で5分のところでバイトをした帰り、無駄に40分かけて歩いて帰ったこともある。

歩くときはほぼ必ず音楽を聴いている。
時にスピッツ縛り、星野源縛り、気に入った曲をまとめたリスト縛りで。
昔は聴くでもなく聴きながらふらふらと歩いていたけれど、最近はついつい口パクで口ずさんでしまう。
スピッツなんて8割方の歌詞は覚えているので、周りに誰もいないことを確認したら鼻歌くらいは歌ってしまう。
下手すると、ライブと同じつもりで小さく手振りをしてしまう。
何が楽しいというわけではないが、歩くリズムは音楽に同調する。

歩幅やリズム、足取りの軽さが変わったら、イヤホンから流れる音楽が変わった証拠。


わたしが歩く時、音楽はホワイトノイズになる。
歩く行為とイヤホンの中の音楽は同化して、余分な思考をミュートする。
なんだかよく分からないモノ達に囚われきることなく考え事が進む。
何も、何も考えなくて済むのだ。

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