こんばんは、鶴（@dmdmtrtr）です。

最近はすっかり短歌にハマっておりまして。詠むのも、読むのもどちらもすき。
5・7・5・7・7 たった31音で情景が広がるの、すごくないですか？

双方に妄想力があってこそ成立するこのあそび、たいへんに興味深い！　と、いろんな方の短歌を読み漁っている今日この頃。

なんて言っていたら、同じく短歌にハマっているらしき友人のけんず氏に ｵﾗｧ短歌まとめnote書けよｵﾗｱｧ と脅されまして…

おー怖い。そんなわけでいま、PCに向かっている次第です。

atsumeru

まずはわたしの脳みそにぐっときた短歌をご紹介します。今月詠まれたものとは限らない。

ほとんどもうセックスだった浮ついた気持ちでなぞりあうてのひらは　―　岡本真帆さん

夏だねえ　バスが停まってくれなくてそんなでもない紫陽花を撮る　―　工藤玲音さん

顔を見て声も聞こえるでもきみの空のグラスにビールはつげない　―　小中ぽこ（ぽこねん）さん

あいうえお作文のあはあいしてる　いはいつまでも　うそ　え　おわるの　―　御殿山みなみさん

挙げだすとキリがなくなるのです。

yattemiru

さて、僭越ながらわたしが詠んだものも置いていきますね。

あんバターパン半分こ　ちょっとだけバターが多い方をあげよう

つまさきに宇宙をひとつこしらえて　日焼け止めなど塗ってゐる夏

小腹を満たすのに丁度いいのよと生のベーコンつまんでる、母

いのちとは儚きものと教わった　輝くときは血の色だとも

とけてゆくきみとわたしの境界線　アイスクリームふたまで舐めて

かおあらうフォーム最後のしぼりカスほどもちもちに泡立つの　なぜ

好きとかはもう無いけど残す写真　わたしの振袖これしか無くて

そうそう、何気に画像を作るのも楽しかったりします。

文章にしてもそうですが、自分の書く言葉は生活に寄ったものがすき。
さらに言えば、食べものに寄っているとなおよい。

それから、「誰かとわたし」2人の匂いがするものがすきです。集めた短歌はすべてそんな感じ（だと解釈してる）。
自分でしたためるときは、だいたい妄想の中に誰かを召喚しています。

うんうん。短歌ね、妄想が捗ってとっても楽しいですよ。
お金もかからないし、これはおすすめの趣味かもしれません。

なにやら雅で難しいイメージがあるかもしれないけれど、いや確かに雅なあそびなのだが、なにも高尚な趣味ではないと思うのです。

短歌ってどう読めばいいの…って方は、岡本真帆（まほぴ）さんの #こんにち短歌 を覗いてみるのがおすすめです。とても面白い。すきです。

短歌、妄想力がモノを言うところがあるので、むしろ変態なシュミとも言える。

我こそはという変態のみなさん（語弊）、試しに31音詠んでみませんか。

それでは今月はこのへんで。

タイトルにうっかり「202008」とナンバリングしてしまいましたので、また来月書けることを願って。