noteの"つぶやき"機能の字数制限が140字なのは思考停止の模倣。もっと増やしてほしい。その19

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ロード・エルメロイII世の事件簿
第2話のネタバレあり

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 ロード・エルメロイII世の事件簿の第2話、魔術師の娘とメイドが繋ぐワンシーン(同性愛の示唆)だけで事件の動機を100%解き明かす種明かしになってるのがとても巧みだった(だいぶ前の感想)

第2話のあらすじ・ネタバレはこのサイトが丁寧

 「失敗するとわかっている父親の儀式を止めなかった」という意味での殺人の犯行動機としては「恋人であるメイドを虐待している父親がゆるせなかったから」、「子々孫々への継承ではなく、この代で永遠の命を得る儀式を試みた」という自殺の犯行動機としては「娘が同性愛者で子を設けることはないと悟ったから」なんだけど、この二重の種明かしをたったワンシーンで説明しきるの本当に上手。
 魔術師の犯行は何でもありだからHow done it?(どのように)の推理は役に立たない。Why done it?(なぜ)こそが肝心という作品のテーマにもきちんと沿っていて、更にエラい。

 (単なる百合ではなく)同性愛の描写としても、不用意に差別や偏見を意識させることなく、子どもを作れないという中立的な事実や、「男女だと散々既出だから」「男女より女女の方がエモーショナル」みたいな作劇上の効果に基づいていて隙がない。
 「最後のワンシーンだけで説明は十分でしょ」という作者の判断や、実際に視聴者がそれについてきていることも併せて、私の百合記憶に残る印象的な作品になりそうだ。本当にエラい。


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