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ワサビが記憶力に貢献する可能性を示す研究結果が公表されたので研究の偉大さについて

どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

東北大学を中心とした研究チームが行った研究により、ワサビが高齢者の記憶保持を改善する効果があることがわかりました。

ワサビの中に含まれる主要な活性化合物である6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)が含まれた錠剤を毎晩寝る前に3ヶ月間摂取したところ、参加者が試験期間前後で認知機能と記憶テストの結果が改善したということです。

しかし、記憶保持を改善することはできたものの広範囲な認知能力(注意力、問題解決、判断力などを含む)には変化が見られなかったとされています。

この研究は特定のサプリメントが高齢者の記憶機能に及ぼす影響を検証する実際の人間を対象とした試験を含んでいるため、応用研究といった分類をされますが、研究には応用研究以外にも基礎研究と呼ばれるものもあり、日夜、研究者の人たちが世の中にある真理を追求してくれていることにより、ぼくらの生活がより発展していくことになっています。

そこで今回は、研究活動がいかにすばらしく尊く、大事にしなければならない分野なのかをド素人の目線で考えてみようと思います。

基礎研究と応用研究

科学的な探究を行ううえで主要な分野として二つあります。

それが「基礎研究」「応用研究」です。

基礎研究は、科学の基本原理や法則を発見し、理解を深めることを目的としています。

これは純粋な学問的興味や好奇心から行われることが多く、実際の応用や技術革新が直接的な動機ではないことが特徴といえます。

基礎研究の成果は、科学の根本的な理解を拡大し、長期的には新たな応用技術や治療法の基礎を築くことにつながります。

たとえば、量子力学と呼ばれるものがあります。

これは20世紀初頭に開発された量子理論で、物質の微小な粒子がどのように振る舞うかを説明するそうです。書いているぼくも、正直なところ、量子力学が何かを説明することは困難なのですが、この基礎研究が行われたからこそ、現代の電子工学、通信、医療技術における多くの応用へとつながったことぐらいは理解しています。

アインシュタインが開発した相対性理論も基礎研究です。一般相対性理論の開発は、宇宙の重力がどのように機能するかについての理解を深め、GPS技術などの発展に不可欠だとされていますし、ワトソンとクリックによって発見されたDNAの二重らせん構造は、DNAの構造に関する発見でしたから、分子生物学の基礎を形成することとなり、遺伝学と医療の進歩に大きく貢献したとされています。

応用研究は、特定の実用的な目標や問題の解決に焦点を当てて、それを解明することで新しい製品や製造過程、または製造や開発方法を開発することを目的としており、いろんな産業や政府が掲げる目標(公衆衛生や環境保護、教育など)へ直接的に貢献することになります。

身近なところでいうと、スマートフォンのタッチスクリーンが開発されたことによってぼくらの生活必需品となっているスマートフォンやタブレットの操作性が飛躍的に向上しましたし、太陽光を電力に変換する技術の開発によって太陽光発電が可能となり、再生可能エネルギー源としての利用を実現でき、環境に優しいエネルギーとして活用されています。

医療の分野でも、MRI(磁気共鳴画像装置)と呼ばれる核磁気共鳴の原理を応用して開発された医療機器が登場したことにより人体の内部構造を詳細に画像化し、診断医学が大きく発展しました。

研究による「偉大な功績」は挙げたらキリがない

ぼくらの生活が過去よりも進歩していく過程の中には、必ず研究があります。

たとえば、有名なところだと山中伸弥さんが行ったiPS細胞の研究は成熟した細胞から多機能幹細胞を作り出す技術によって生成されるもので、これが実現したことにより再生医療における大きな突破口となったのは報道等でも大きく扱われていました。

他にも有名なところでいうと、我々の家庭や職場などで使われる電気はドンドンとLED化していっていることでしょうし、あらゆる商業施設での煌びやかな演出をするためにLEDがさまざまな色を表現している場面を目の当たりにしたことがある人も多いかと思いますが、このLEDライトで青を表現できるようにしたのは日本人の研究グループです。

ちょっと具体的に話をすると、色の三元色ってご存知でしょうか。

赤と黄緑、そして青です。この三色を扱うことができれば、どんな色も表現をすることが可能だと言われています。LEDの分野では、赤色LEDが1962年に、黄緑色LEDが1972年に開発されていましたが、純粋な青を表現することはできていませんでした。

ところが1989年、赤崎勇、天野浩、そして中村修二による青色LEDの開発はに成功し、これによりLEDライトは全色域をカバーできるようになり、多彩な色の表現が可能に。

青色LEDの発明により、LEDライトは省エネルギーで長寿命な照明として普及し、家庭用の照明から、交通信号機、ディスプレイのバックライト、医療用の機器まで、幅広い分野で使用されるようになりました。

特に、LED照明の普及はエネルギー消費を大幅に削減することに貢献し、環境に優しい照明技術として評価されています。また、従来の白熱電球や蛍光灯と比較して、LEDはより少ないエネルギーで同等以上の光を提供することができるため、世界中でエネルギー効率の良い照明として採用されていることはご存知の通りでしょう。

がんの遺伝子が見つけたことでがんの治療法開発に貢献することができていますし、ペニシリンを見つけたことで抗生物質の開発に革命を起こすことになりました。インターネットが発明されたことによって、いまのぼくらが当然のように享受している世界線を堪能することができています。

ね、研究って偉大でしょ。

研究者に尊敬と敬意を

研究者のみなさんが必死になって研究をしているからこそ、我々の生活は日進月歩で進化することができています。

それは研究者のみなさんが自らの情熱と長時間にわたる拘束、さらには成果を出さなければならない精神的な苦痛にも耐えながら新たな知識や技術などの探究に人生を捧げているからこそ。

身近に研究者がいないからといって諦めることはありません。

手元にあるあらゆる技術や商品などが、そういった日夜必死に探求と模索を繰り返している人たちによって成立させられていることを認識するだけでもいいでしょう。

とにかく、研究者の人たちには過度な平伏をする必要はありませんが、少なくとも敬意と尊重する心を持っておいても損はないはずです。

ぜひ、研究者のみなさんに尊敬と敬意を。

おわりに

研究者のみなさん、これからもがんばってください!

ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)


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