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キミ、そんな子だったの⁉-保護お迎え初日-






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譲渡会で見る保護犬は、その子のほんの一部分でしかない。
性格も、何が好きなのかも、迎えてみないとわからない。
時間をかけて知り、また時間をかけて人と犬、それぞれに慣らしていく
家族が増えるとはそういうこと

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もちっっっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…….





私が仕事から帰ると、妻の断末魔が聞こえた。




否、ただ名前を呼んだだけである。




オイラの名前は「もちまる」




譲渡会だった当日


私はその日のうちに彼を自宅に連れて帰った。



当日お迎えで家に何も準備がなかったため、



初日は頂いたキャリーケースでこの子は寝ることになる。


当時雪という名前だったが



新しく家族になるなら、と、新しい名前を考えた。



先住犬が「ここ」だから2文字の最後の母音が[ o ]で終わる名前だと呼びやすいな。


ロコモコのロコちゃん……


チョコ

モコ

チャコ………



妻とああでもない、こうでもない。と話し合いを重ねた結果



この子の名前は「もちまる」


通称:もち


に決定した。


ここ&もち



もちまる(左)/ここ(右)


なんて可愛い名前なんだ…..(笑)



かくして、彼はもちまるになった。




ちなみにロコモコちゃんは私のアイディアで


「通称ロコちゃんってめっちゃ可愛いやん!!」


なんて一人で盛り上がっていたのだが


妻がロコモコの語源を調べたところ


ロコモコという名前の“ロコ”は、スペイン語でクレイジーを意味する言葉で、大胆なプレーをするその少年のニックネームだそうだ。



すなわちロコちゃんは「クレイジーちゃーん」と同じ意味らしい。


良かった。ロコモコにしなくて。




キミ、そんな子だったの!?



サークル破壊


雪あらため、もち君は


センターにいたときはのんびり屋さんであんまり激しくない印象だった。



事件はお迎えした3日目に起きた。




私が仕事から帰った時。




もちーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




妻が叫んでいた。



どうやらもちが何かしたらしい。



リビングに入る扉を開けると


もちはサークルを破壊してベッドに乗り、尻尾を振っていた。




・・・・・・(笑)



原因は9割私たちだ。


保護犬をお迎えしたときは最初の1週間は特に、サークルを使ってお留守番やおトイレを覚えさせるのが大体必須なのだが



いずれはフリーになるだろう。と考え


私たちは、折り畳み式のサークルにしておいた。




のんびり屋さんだし、大丈夫だろうと高を括っていた。


しかしもちはしっかりとサークルをぶち破り外に出ていた。



どうやら彼は、すっごいのんびり屋さんなだけでなく



とっても寂しがり屋さんのようだ。



そういえばセンターにいたときも、下痢が発覚するのは朝の出勤時間が多かったな。



きっとスタッフが帰った夜に寂しくてストレスを感じていたのだろう。


寂しくさせてごめんね。。。。




【サークルはこんなのがいいよ】


余談ですが、保護犬をお迎えしたときは


どれだけわんちゃんに慣れている方でも
「わんこのために」サークルを使用しましょう。


最初の数日間、そこで落ち着かせてあげたり、トイレトレーニングやお留守番などを教えてあげるためにはとっても大切なので必ずです。


また、サークルは一般的な頑丈なサークルにしましょう。
こんなやつ。




夜の大運動会




いや、卑猥な話ではない。



サークルを破壊された日の夜。


仕方ないのでもちはリビングのyogibo風のソファーで寝ることになった。



最初は普通に寝てくれた。


あぁ良かった。と思い、私たちも就寝た。


約1時間後・・・・



ドタドタドタドタ……!!!!!!!


部屋の中に鳴り響く音で私は目が覚めた。



深夜1時ごろだ。




音の正体はもちが走り回っている音だった。




部屋の中をまるでドッグランかのように走り回り



部屋の端っこでブシャー。



盛大に下痢をした。



冷えたのか?環境が変わったストレスか?



もちはひとしきり黄金を出し終えた後、部屋の隅で伏せをした。





わたしは。諸々の片付けを終えたのち、



しばらくyogibo風ソファーでもちを抱きしめていた。


徐々に落ち着いてくれて、甘えるようにおなかをだし、寝てくれた。

もちはリビングにわたしや妻が座っているときもわざわざ膝に上ってきたり
寝ている隣に来たりもする。


本当に寂しがりなんだな。



これまでもちは、ブリーダーさんのもとで繁殖犬として約6年過ごしてきて



その役目を終えてセンターに来た。



そして屋外イベントの譲渡会にも何度も参加して



うちに来た。




そもそも犬の先祖のオオカミはそんなに頻繁に縄張りを変えないし、一時的に遠くに行ったりもしない。




ブリーダーさん、センター、譲渡会、そして我が家へと



たった2か月弱で何度も移動したら、そりゃ落ち着かないよな。
繫殖引退犬にしろ、一般飼い主の飼育放棄にしろ



彼ら保護犬をお迎えすること自体、とても素晴らしいことだ。




わたしやあなたたちがいなければ、彼らには行き場がなく


幸せも遠いかもしれない。

だからお迎えしたことは、「ひとつの命を救った。」ことを誇るべきだ。





しかし、大切なのはお迎えしてからだ。



警戒していたり、緊張してストレスを抱えていたりする子を落ち着かせてあげる努力


お迎えした保護犬のことを「知る努力」


何か問題があった時に調べてあげたり解決してあげたりする努力。



保護犬との生活は、時間がたくさん必要になる。


一緒に時間を過ごし、少しずつ家族になっていく。



もちとの時間も、これからが大事だな。



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当ブログをお読み頂き、誠にありがとうございます!


筆者で、ここともちまるの飼い主です。


当ブログは最初から最後まで無料で読んでいただくことができますが
病気の保護犬「ここともち」の医療の応援をあなたのお気持ちでお願いしております。


現在ここは消化器官型リンパ腫という病気で月に最低4万の医療費がかかっており
もちまるも同様の検査結果が出ており、2頭で毎月10万近くの医療費がかかっています。


少しでも元気で長く生きてほしいという想いで投薬や通院をしております。

もし、ブログを読んで応援したいなって思ってくれたら嬉しいです。


今後ともここともちまるの応援をよろしくお願いいたします


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