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いい人なんて、いない。

今日、思ったこと。
いい人なんて、いないんだってこと。
悪いことなんて一切考えず、
常に良いことだけを考えている人なんて
この世には絶対にいない。



その昔。
私の人生は、自分の中の暗いところや、
ジメジメしているところが
重たく私の人生を覆っていた。

野暮ったい。

そう思っていた。
もっとスカーンと霧が晴れている人になりたい。

そう思いながらも、
『ポジティブに生きていこう』という言葉には
いつも違和感を感じていた。

なんだろう・・この感じ。
ポジティブな人達は、いつも穏やかに笑っていて、
いつも優しくて、親切だった。
でも、いつも違和感を感じていた。


若い頃は、この違和感を言葉にすることが
できなかった。


でも音楽で言葉にしていた。
私はただ、『切り捨てたくない』と歌っていた。
全部一緒に持っていきたいのだ(どこに行きたったんだろう?)
そう歌っていた。

行き着く先が、
穏やかな、緩やかな人生だったいい。
でも、
無理に穏やかな人生を演出する必要なんて、全くないのだと思う。
私たちは、言葉以外のものでも、会話をしている。
だから、
そんな演出は、すぐにわかってしまう。

私は、泣くことも、笑うことも好きだ。
穏やかな人生にも憧れるけれど、
私は最期に、穏やかな気持ちになれればいい。
それまでは、泣いたり笑ったり、時には怒ったり、
メソメソして女々しくなったりしてしまう、
そんな暗い私をちゃんと引き連れて、
『うん、なかなか良い人生だったぞ』と言いたい。

そして、そう言って旅立つには、
野暮ったい私も一緒に連れて行かないといけないんだ。


私が人としてすごいな、と思う人達は、
そういう自分の闇をちゃんと知ってる人達だ。
私は時々思う。
マザーテレサのように、
暖かい、深い心を持った人たちは、
どれくらい、深い闇を抱えていたのだろう。
きっと私には想像できないくらいの何かを抱えていたのではないだろうか。

優しさはきっと、その闇の深さと比例する。
だからこそ、人を愛せるのだろうと思う。

闇は、優しさを生む。



なーんて、
こんなこと言ってるけどね、
ただただ、私は
笑って最期を迎えたい、それだけなんだ。
そのために、
私は、泥臭く生きていくのです。

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