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自分のプールで泳ぐ。

毎回聴いてはハッとさせられるPodcastがあります。ジェーンスーさんと桜林直子さんの「となりの雑談」。雑談を通して、無自覚の有象無象のなかから取り出した言葉を丁寧に伝えてくれる番組だと思っています。

そのなかでも「自分のプールで泳ぐ」をテーマにした回を、何度も、繰り返し、聞いています。

人を信用する=相手のプールに飛び込むこととは違う。他人のプールに入ってしまうと、それは他人の基準でしか物事を判別できない。だから、まずは自分のプールで泳げるようになること。自分のプールで泳ぐことで、できることできないことを自覚して、初めて人助けができ、手を差し伸べてくれる人がいるんだよ〜というお話です。

かなりざっくりとした説明になってしまったので、是非こちらから。2回に分けて丁寧に繰り返し伝えてくれています。


この話を聞いた時、自分はどれだけ無自覚に他人のプールで泳ぎ続けていたのだろうと思いました。今もまだ片足を突っ込んでいるのかも・・とすら思います。だから、まず自分のプールを自覚することから始めなければと、自分の願望を明確にしてできるかぎり行動するように心がけています。

ここからは、最近自覚した「私のプールのお話」です。

大きな目標よりも多めのタネ蒔き

私にとって、20代の後半は「タネを蒔く」期間だったなと思います。何か自分に圧をかけなければ、何にも変わらない。変わらない人生を楽しめる気がしない。そんなことを考えて、講座に参加したり、引っ越しをしてみたり。

今年は6〜9月の3ヶ月間で6本のエッセイを提出→添削→修正するというライター塾に参加していたのですが、後半になるにつれ全然書けないどころか、書きたくない…ぞ?という状況に陥っていました。期待を胸に参加していただけあり、正直満足のいく結果が得られず落ち込んでいました。けれど、「今回は自分の中ではマイナスの経験になったかもしれない」とある人に相談すると、「今は芽が出なかったというだけで、タネはまけているんじゃない?」と言ってくれました。

一つ種を蒔くと、それが実らなかった時どうしても落ち込んでしまうこともあります。けれど、全てのタネが実るわけではない。それは運であり、巡り合わせであり、タイミングがつきもの。だから今はどれだけたくさんタネを蒔けるか。蒔きたいと思えるか。いますぐに実らなくても、芽が出た時に乗っかれる状態でいることを大切にしていたいです。

私のプールでは、大きな目標に向かって計画的に努力するような泳ぎ方はできません。でも想像できなかった景色を見るために変化はしていたい。自分から動かないと何も変わらないからこそ、とりあえず興味があることには今持ちうる限りのタネを蒔いてみる。点を打ってみる。いつか芽がでて、線となる。その生き方がいいなと思いました。


とりあえず自分が楽しむ

初めて会う人との食事、知らない人がたくさんいる集まりなどなど、楽しみ!よりも緊張や億劫さが勝つ場面がよくあります。いい方向に進めば万々歳ですが、真逆になる可能性も同じようにあるから、グッと肩に力が入ってしまう。今までは、とにかくビクビクしながら挑んでいました。大して自己アピールをすることもなく、「あぁ誰も私になんて興味がないんだ…」なんて落ち込むこともしょっちゅう。

でも、それってなんのための時間だろうと。せっかく勇気を出すのならば、確実にプラスの時間にしたい。自分にできることは、まず自分が楽しむことだと思いました。相手を楽しませようとする姿勢も大切ですが、とりあえず自分を楽しませてもいいんじゃないかと。そして話しかけられ待ちをして、運よく話しかけてもらい盛り上がればいいですが、それはとてもギャンブル的な楽しみ方です。

ということで、自分はこういう場でどう過ごせたら「楽しい」と感じるのかを自覚することから。今はとにかく相手に興味を持って聞き手に回ることを意識していますが、正直大変で心から楽しい!と思えているわけではないので、もう少し模索したいと思います。

書く=情報を伝える手段

こうしてnoteを書いているものの、やっぱりあまり得意ではないなと思います。3ヶ月間、必死にエッセイを書くことで、自分にとって「書く」とは、気持ちを乗せて自己表現するためのものではないと自覚しました。自分の気づきを誰かに共感してもらうために書くのはなんだかちょっと違う。他人の気づきを読むのは好きなのに、自分が発信者になるのはしっくりこないのです。

きっと私にとって「書く」とは、何かを客観的に正しく、わかりやすく伝えるための手段。それが何度も泣きながら、ぶつかりながら得た私なりのスキルなのだと思いました。

「書くことが好き!」という人に出会うと、うぅ・・・眩しい!とすら思っていました。それもきっと他人のプールにいたからで、「好きじゃないと書いてはいけない」なんて思っていたのだと思います。書くことはいつまでも苦手で、ゴールがわからなくて、とっても大変です。けれど、私が取材し、伝えた情報で、誰かの世界がほんの少し変わることがある。そう思うと、正しく誠実に書きたいと思えるのです。


さて来月からは、人生初の資格取得に向けて動きます。これもタネ蒔き。実ればいいけれど、実らなくてもまぁいいのです。

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