以下、作文の練習として「平成」というテーマで60分800字以内の制限で書いた文章です。(2019/7/28)

　平成時代の特徴としては、戦争を経験していないことが最も印象的だ。第二次世界大戦の反省を踏まえ、日本国憲法を尊重し、平和に向けて人々が生きてきたことは素晴らしい。ただ、戦争がなかったというだけで「平和」だと評価することはできない。人々が傷つき、命を奪われる様々な出来事は多発した。　
　まず、人が人を傷つける行為だ。地下鉄サリン事件や通り魔殺人のような不特定多数を狙った悲惨な事件があった。多数の犠牲者が出る事件だけでなく、殺人事件は毎日のように報道されている。さらに、身体的な攻撃に限らず、精神的に他人を傷つける事件も多い。いじめや様々なハラスメント、差別発言などが典型だ。このような事件は、人が人を傷つけるという点で戦争と変わらない。出来事の悲惨さ、命の大切さをより深く理解し、他人や自分自身を尊重することが必要だ。
　次に、自然災害による被害も大きかった。度重なる地震や津波、豪雨に加え、猛暑でさえ近年では災害級だ。地震や台風の発生を人間が阻止することはできず、天候をコントロールすることもできない。自然の力を前に、人間はあまりにも無力だと何度も痛感してきた。しかし、何もできないわけではない。豪雨や猛暑のような異常気象の背景には、地球環境の悪化がある。環境へ配慮した持続可能な発展を模索すべきた。また、災害が起きてしまった時のために備えておくことは可能だ。最悪の事態を想定し、被害を最小限に抑える努力をしたい。
　平成の間には、インターネットを中心に様々な技術が飛躍的に進歩し、便利な商品・サービスも次々に誕生した。それらを活用し、新たな時代では本当の「平和」の実現に向けて進んでいきたい。（695字）

どうでもいいですが感想としては、平成しか知らない平成生まれが平成を語るのは難しいなあ、という感じです。自分の人生の中で比較ができないからどうしても一般論になってしまいます。