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読書記録📚「サーカスの夜に」

サーカスに魅せられ、綱渡り師を目指す少年の冒険と生長。心躍る物語。離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学んでゆく。新鮮な長編小説。
(Amazon説明より)


小川糸さんの小説は、「食べ物」が醍醐味。

今回も、コックによる、少ない材料で団員の体力や健康のために作られるアイデア料理が書かれていました。

腐りかけの玉ねぎが、絶品オニオンスープになるシーンは、アメ色の玉ねぎと香りが読んでいて伝わるほど。
(きっと、よだれが分泌されてた笑)

少年もコックの手伝いをしていくにつれて、料理と向き合い、食材の尊さを感じたり、命と向き合ったりしていました。

番外地にあるサーカス団は、なんとか工面した賞味期限切れの食材が貴重な食糧です。
時には、一緒にステージに立っていたペンギンも!?


「みんな一生懸命生きているし、一生懸命輝こうとしている」ことがよく伝わる小説でした。



...自分なんか生まれてこなきゃ良かった
...何のために生きてるんだろう
...ジャグリングや綱渡りがしてみたい!

こんな思いをしている人に読んでほしい一冊です。
きっとどこかに希望が見えるはずです。


\Happy Halloweeeeen/


【書籍情報】

著者:小川糸
出版:新潮社
ISBN: ‎ 978-4103311928


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