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【2年コースの学習計画】不動産鑑定士試験で、1年目に短答式試験、2年目に論文式試験を合格するプラン

以下の記事でご紹介している学習計画のうち、2年コース(2段階合格コース)である、1年目で短答式試験、2年目で論文式試験の合格を目指すプランについて学習計画の例をご紹介します。


2年コース(2段階合格コース)とは?

2年コース(2段階合格コース)について

まず、2年コース(2段階合格コース)とはどのようなものかご紹介します。
2年コース(2段階合格コース)とは、主に働きながら不動産鑑定士試験の合格を目指す人向けのプランで、とりあえず短答式試験の合格を目指す学習計画です。

【2年コース(2段階合格コース)】
<1年目>

2025年2月 不動産鑑定士試験出願
2025年5月 不動産鑑定士試験 短答式試験受験(合格を目指す)
2025年8月 不動産鑑定士試験 論文式試験受験(不合格確定だが、受験だけする)
<2年目>
2026年2月 不動産鑑定士試験出願(短答式試験に合格していれば免除申請)
2026年5月 不動産鑑定士試験 短答式試験受験(受験免除または、前年不合格なら受験する)
2026年8月 不動産鑑定士試験 論文式試験受験(ここで合格を目指す)

2年コース(2段階合格コース)のメリット・デメリット

特に、2回目の学習において、短答式試験の対策をしなくて良い、つまり、行政法規の学習をスルーすることができるため、一発合格を目指すような人と比べて、論文式試験に集中して勉強することができるのが最大のメリットです。

【2年コース(2段階合格コース)のメリットとデメリット】
<メリット>

・1年目に短答式試験の勉強にフォーカスすることができ、次年以降の受験免除につなげることができる
・2年目は、短答式試験に問題なく合格できれば、論文式試験の学習にフォーカスすることができる
・短答式試験と論文式試験を分けて勉強できることで、仕事をしながらでも合格を目指せる。
<デメリット>
・1年目に短答式試験に不合格だと、2年目も短答式試験の勉強をしなければならず、2年コース(2段階合格コース)最大のメリットを享受できないどころか、論文式試験の足枷となる可能性がある。
・出願から合格まで最短でも2年半かかり、不動産鑑定士試験合格までに時間がかかる。(不動産鑑定士になれるまでに時間がかかる)
・時間やお金が1年で合格するよりも圧倒的にかかってしまう。

2年コース(2段階合格コース)の注意点

2年コース(2段階合格コース)で勉強しよう、と思う人が陥りがちな落とし穴が何点かあります。
この落とし穴にハマってしまうと、何度も不合格を重ねることになるかもしれません。十分に事前に把握しておきましょう。

【2年コース(2段階合格コース)の注意点】
短答式試験の合格を目指していても、鑑定理論は必ず論文式試験の対策を行うこと
短答式試験を受験する1年目でも論文式の対策を1科目で良いから勉強をしておく
1年目でも、短答式試験が終わったら論文式試験の勉強をして、論文式試験を必ず受験すること

① 短答式試験の合格を目指していても、鑑定理論は必ず論文式試験の対策を行うこと

後に示す学習計画にも示しますが、短答式試験自体の対策は直前期で大丈夫です。また、不動産鑑定士試験の本題は「鑑定理論の論文式試験」です。
鑑定理論は必ず論文式試験の対策で勉強するようにしましょう。

鑑定理論について、「とりあえず短答式試験を合格が目標だから」といって論文式試験の勉強をせずに短答式試験の勉強をしていると、論文式試験の対策を始めるときに大きな後悔をすることになります……。

② 短答式試験を受験する1年目でも論文式の対策を1科目で良いから勉強をしておく

不動産鑑定士試験の論文式試験は、「鑑定理論」「演習」「民法」「経済学」「会計学」とたくさんの科目があります。
2年目で論文式試験に合格したいのであれば、必ずどれか1科目については勉強を始めておきましょう。(おすすめは「民法」と「経済学」のうち苦手な方)

短答式試験を受験する1年目でも論文式の対策を1科目で良いから勉強をしておかなければ、後々勉強時間が圧倒的に足りなくなってしまいますので早めに勉強を開始しましょう。

③ 1年目でも、短答式試験が終わったら論文式試験の勉強をして、論文式試験を必ず受験すること

短答式試験が終わって合否がわからない状態でも、必ず論文式試験の勉強をスタートしましょう。また、合格した場合・不合格した場合であっても論文式試験の勉強を継続します。
合格した場合であれば、その年の論文式試験受験に向けて勉強する必要がありますし、不合格の場合には、1年コースの学習プランに切り替えて、来年に短答式試験と論文式試験の両方を合格する必要があります。

2年コース(2段階合格コース)の人は余裕がある感じがしますが、1年で合格を目指す人よりも圧倒的な遅れを取っています。必ずすぐに論文式試験の勉強をしましょう。

また、短答式試験に合格した場合、必ず論文式試験を試験会場に受験しに行きましょう
雰囲気や緊張感を味わうことは非常に大切です。翌年の論文式試験において、こんな雰囲気とわかっているかいないかは大きな差です。
この雰囲気は、模試などは絶対に味わうことの出来ない空気感ですので、会場が遠くても是非いきましょう。
受験後は点数や順位を知ることができるため、到達度を知る良い指標にもすることが出来ます。

2年コース(2段階合格コース)の学習計画

2年コース(2段階合格コース)の1年目

1年目はもちろんですが、短答式試験に絶対合格するため、鑑定理論と行政法規にフォーカスします。ただし、フォーカスしすぎると2年目がとても大変になってしまうため、民法か経済学の勉強を1年目で必ず行いましょう。

まず鑑定理論の理解からスタートです。不動産鑑定士試験は鑑定理論が最も大切な科目ですので、鑑定理論に最も長く時間をかける必要があります。

先ほども述べましたが、短答式試験対策をするのではなく、必ず論文式対策を中心に勉強します。

行政法規は、鑑定理論が少し落ち着いて余裕が出来たらできる限り早くスタートを切りましょう。
不動産鑑定士試験全体では鑑定理論が大切ですが、短答式試験は行政法規が要となります。テキストと一問一答を繰り返し解き、徹底的に苦手を潰していきましょう。

また、民法か経済学のいずれか1科目は夏〜秋を目安に勉強を開始しておき、理解のフェーズは一通り終えておくことを強く推奨します。
短答式試験が終わってからは一気に余裕がなくなりますので、できるうちに勧めておきましょう。
民法と経済学のどちらを先にやるかは人それぞれですが、苦手な方(嫌だなと思う方)から始めましょう

悩む場合には簡単な話、
・文系なら経済学を先にやる
・理系なら民法を先にやる
で大丈夫かと思います。

(余裕がある場合には両方着手してほしいですが、鑑定理論や行政法規がおろそかにならないように注意してほしいのと、会計学や演習は民法と経済学に比べれば後回しで問題ないので、2科目やるなら民法と経済学にしましょう)

短答式試験後は鑑定理論と、民法・経済学の先に始めた方を中心に論文式対策を行いましょう。
それ以外の科目は、できる限り頑張る、という方針になるかと思います……。


2年コース(2段階合格コース)の1年目

2年コース(2段階合格コース)の2年目

2年目は、言わずもがなとにかく論文式試験対策です。
※もし、短答式試験に落ちてしまった場合には、1年コースの学習プランで勉強しましょう。

民法と経済学の理解からスタートします。いずれか先に始めていた方は早く終わると思うので、あとは過去問あるのみです。
先に始めていなかった方も理解からスタートして、終わり次第過去問に入ります。

民法と経済学が落ち着いたら、「鑑定理論 演習」→「会計学」の勉強をスタートして、残り時間でどうにかする…という感じです。

これらの間、鑑定理論がおろそかにならないように注意しましょう。おすすめ問題通知機能などを活用し、1日1〜2問は必ず問題を解くように心がけます。
1日や2日でも鑑定理論の勉強をしないと一気にかけなくなってしまいます。1日やらなかったブランクを取り戻すには3日勉強しないといけないと言われることもあります。必ず継続するようにしてください。

2年コース(2段階合格コース)の2年目

まとめ

1年目で短答式試験、2年目で論文式試験の合格を目指す2年コース(2段階合格コース)の学習計画は以上となります。
勉強時間が大量に必要な試験ですので、学習計画を立てるのに少しでも参考にしていただけると幸いでございます。

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