夜は短し歩けよ乙女【その恋実るのか!?】
本屋で何度も目にしているけど、なぜかこれまで読んでこなかった本ってありますよね?
今回ご紹介する『夜は短し歩けよ乙女』はまさにそんな一冊でした。
こんなに面白い作品なのに、なぜもっと早く読まなかった自分!
〇著者
森見 登美彦
〇ジャンル
小説
・山本周五郎賞受賞
・本屋大賞2位
〇あらすじ
舞台は京都。黒髪女子学生と彼女に好意を寄せる男子学生のドタバタ劇。
「ナカメ作戦(なるべく彼女の目にとまる作戦)」が成功するのか注目!?
語りが男子学生目線と女子学生目線の2種類で繰り広げられる。
〇感想
【文体が独特】
・これが他の小説は違う大きな特徴。何といっても文体が非常に独特。明治っぽいというか、文語っぽい感じで書かれている。
・正直、最初は少しとっつきにくい印象だったが、読むにつれてだんだんと味になってくる。
(後半に行くほど内容がドンドン面白くなり、文体にも慣れてくるのであきらめずに読み進めて!)
・文体の堅苦しい感じが、良い意味で、物語全体の可笑しさや阿呆さが増している感じがする。
【魅力的な登場人物たち】
・起こっているできごとは、現実とファンタジーが入り乱れている。
・主人公の男子学生の考え過ぎが表現されている描写や、女学生の自然と周囲を巻き込んでいく純粋無垢さ、奇妙奇天烈で個性的な登場人物たちなど、登場人物ひとりひとりが個性的で大変魅力的。
【お酒が飲みたくなる】
・この作品ではお酒が登場する場面が何度かあり、思わず飲みたくなった(笑)
・お酒好きも読んでて楽しめるはず!
以上です。
果たして、男子学生の思いは女子学生に届くのでしょうか?
本書は読まないと面白さが伝わりにくいタイプの本ですので、ぜひ読んでみてください!
そして、皆さんも本屋で気になっていたけど、なかなか読んでこなかった本をぜに手に取ってみてください。素敵な出会いになると思いますよ。
私は知らなかったのですが、既に映画にもなっていたようです!
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