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なぜ、8人の高校生は校舎に閉じ込められたのか⁉「冷たい校舎の時は止まる」

こんにちは、読書子です。
もうすぐ、クリスマスですね。
クリスマスケーキにチキンとご馳走を食べるのが楽しみです♪

さて、本の紹介にうつりましょう。
今回、読書子がおすすめする本はこちら。

辻村深月さん作「冷たい校舎の時は止まる」です。

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引用:Amazon

辻村深月さんのデビュー作でもあるこちらの作品。
上下巻あり、最初は読むのが大変かなと思いましたが、そんなことはありません。

物語が進むほど謎が深まっていき、夢中になりページをめくっていたらエピローグ。
読み終わった時は達成感と爽快感が残りました。

では、簡単にあらすじを紹介しますね。

雪が降る中、いつも通り校舎へ登校した8人の高校3年生
しかし、学校の様子がおかしい。
他の生徒の様子が見当たらない。

彼らは慌てて校内を探索するが、無人の職員室、開かない窓や玄関。
そして、5時53分で止まった時計。
どうやら閉じ込められてしまったと理解した8人だが、一体なぜ?

思い当たるのは2か月前に起こった、クラスメイトの自殺。
でも、亡くなったクラスメイトの顔や名前が思い出せない。
どうして自分たちは忘れてしまったんだろう?

彼らは話し合っているうちに、ある一つの仮説をたてる。
もしかして、8人の中に自殺者がいるのではないか?
そして、自殺者が自分たちを閉じ込めた犯人ではないか?

動き始める時計。
5時53分になると、閉じ込められたメンバーが一人消えている。

なぜ、彼らは閉じ込められたのか?
犯人の目的は?

上巻は8人の高校生が閉じ込められ、「なぜ、自分たちがここにいるのか?」「ここはどこなのか?」など多くの謎を残して終わります。
私もじっくり読んで考えてみましたが、全く分かりませんでした。

だから、下巻で謎が解明された時、すごくスッキリしましたね。

彼らが閉じ込められた場所は登場人物の精神世界だと分かるのですが、そこで起きる出来事が怖かったです。

止まった時計が動き出したと思ったら、5時53分になるとメンバーが一人消えていて。
消えた場所にメンバーそっくりのマネキンが血を流して倒れているんです。想像するだけでもゾッしました。

他にも怖いと思う場面はいくつかありましたが、それが余計に謎を生み、先が気になるからページをめくる手が止めらない。
最後まで楽しめる作品でした。

また、8人も登場人物がいるので、覚えるの大変だなと思いましたがそうでもなかったです。

一人ずつ性格や心情が丁寧に描かれていたので、すぐに覚えられましたよ。
高校生という難しい年ごろの心情を見事に表現している辻村さんはやはり凄いなと感じました。

果たして8人の高校生は無事に精神世界から脱出できるのか?
そして、誰が何の目的で彼らを閉じ込めたのか?

気になる結末はご自身の目で確かめてくださいね。



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