（No.4  violinにドはまりしたんですが・・から続く）

前回、中２の夏の終わり、当時　音大女史だった先生の
門下生になったことを書いた。

先生の「入門条件」＝学校の勉強も手抜きしない＝音大行かなくても　普通に大学進学できる学力は維持しつつ、まず中学いっぱいは、ヴァイオリン🎻練習に集中する！　を守るべく、

中学時代、水泳部（アホ！な選択）、厳しいＫ先生の　ピアノレッスンを
やめた。
が、英語の私塾に平日夜、週一で通うようになり、
結局　毎日忙しい・・^^;

それでも、中学時代は　日曜日11時から昼過ぎまでの　🎻violinレッスンが終わると、つかの間の自由時間。

学校の通学定期も　一部使える区間があったから、楽器🎻ケースを抱えたまま、時には上野の国立博物館,　時には神保町の書店に出没した。

私は小６で　シュリーマンの伝記を読み、その後、古代史、考古学がめっちゃ好きになり、当時　すごく安かった中学生料金で博物館の展示をひとりで飽かず眺めるのも至福の時間だった。

ある時は、本の街、神保町で見つけた、とっても小さな「考古学書籍専門店」のおじさま店主と「お、また来たね！」と挨拶しちゃうくらい仲良くなり？

書棚にびっしり並ぶ考古学の専門書を羨望の眼差しで眺め、時に購入して時間をみつけては読みふけることもあった。
今でも古びた「考古学の調査法」（発掘調査の実際）、とか「古代文字の解読」など、他の書店では見かけない　超オタクな本を捨てられずにいる（^^;)

中３の秋、ひとつの夢を叶えた

♪　弦楽部は　個人レッスンに通いながらも　並行して続けていた。構内の「おけいこ教室」で、最初　私の　はるか先をいっていた、となりのクラスの友人も　弦楽部を続けていた。

♪　が・・・音大女史の個人レッスンは

「おけいこ教室」の進度と　比較にならないくらい　濃く、かつ速かった。

「篠崎ヴァイオリン教本２・３」から「４・５」、そして中3になって、
篠崎シリーズ最終巻「６」に進み、同時にエチュード（練習曲）は、
カイザー（抜粋で終わらせた）から、難度が上がり「クロイツェル教本」に。

♪　頭で理解できたつもりでも、実際に　🎻violinという、決して易しくはない楽器を思い通りに操るには、🚃通学から帰宅して　疲れていても、
鏡の前で　姿勢や弓の持ち方なども　チェックしながら練習が必要だった。

おけいこ教室で　いつも私の先を走っていた隣のクラスの同級生。
S女史のレッスンを毎週受けているうちに、
私は彼女を、いつの間にか追い抜いていた。（もちろん、そんなこと、ひとことも口にできなかった）

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♪　最初に購入した国産の機械製作＋一部手作業で製作された楽器🎻から、

せめて　もう少しいい楽器にしましょう・・・というＳ女史の提案で、

古すぎて　大きな張りのある音は出にくいが、楽器内側に貼られたラベルの
製造年は　うそじゃないのでは？　というくらい　角も丸くなった　ドイツ製の黒っぽい楽器🎻　を　両親の予算内で購入してもらった。

弓もこの楽器のレベルに合わせて、最初のものより
よくなった。（が、音大3年で　楽器🎻は　もう少し音量の出るものに　再度買い換えてもらうことになる。親の経済的負担、弦楽器は　かなり大きい）

♪　中学3年。弦楽部は夏休みも　うだるような暑さの中、1週間くらい　学校の音楽室で　毎日練習（さすがに合宿ではない）というスケジュールが組まれていた。

10月半ばに控えた文化祭を前に　夏休み練習の最後、

部活顧問の先生が

文化祭で　弦楽部として演奏する曲目を発表！

♪　3年前、私がヴァイオリンに魅了されたものとは　別モノだが、　
同じ　A. Vivaldi　（アントニオ・ヴィヴァルディ）の
ヴァイオリンコンチェルト（協奏曲）　G-major (G - dur)　ト長調　

その　ソロパートを　１，２，３楽章　全曲、

「どらみさんに　ソロを弾いてもらうことにします」　

指導してくださっていた先生が、皆の前で　宣言されたのだ。

内心、選ばれるかな・・努力して練習してきたから、
できれば選ばれたいな・・とドキドキしてはいたが、

まさか　全楽章、一人でソロを弾く・・とは予想外だった。

おそらく　他の同学年友人数人も　予想外だったのではないかな・・

でも、でも・・・

ここまで　がんばってきた！

水泳も🎹（一時休止）も　やめて　🎻violin　練習

すごくがんばってきたよね？

友人たちの視線が　少し気になり、大きな声も出せなかったけれど・・・

心の中では　

やった～！！！！！　＼(^o^)／

　中１で憧れ、ソロを弾く先輩のようになりたい・・・

　少しずつ　厳しさが増しているけれど、指導してくださっている

　音大女史の　S先生にも、ソリストに選んでくださった　顧問のA先生にも

　感謝の気持ちでいっぱい！　
　本番まで　もっともっと　練習して　いただいた大役、つとめます！

　
　　　　

ありがとうございます！

♪　文化祭の2か月後には、学校内ではなく、（音楽専門ではないが）都内の別ホールを借り切る、毎年恒例の音楽会が控えている。
日曜日で父兄もたくさん観にこられる、音楽に力を入れている、学校の一大イベント。

各クラスの合唱、
私たちの学年から　始まった　一斉ヴァイオリン演奏授業の発表、合唱部、弦楽部の演奏🎻


♪　そして冬の音楽会では、中学3年（弦楽部は除く）全員が

F. Handel (ヘンデル）の「メサイア　救世主」から　抜粋を
歌うのが　うちの学校の恒例だった。

女性教諭、声楽出身のＭ先生（ベテラン＋美女）が、

毎年指揮をする時の　フルレングスのドレス👗も

「今年は　どんなドレスで登場するかな？」

女子校だからか・・　皆、興味津々だった。

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♪　合唱部は学年関係なく　一緒にメサイア合唱に加わり、弦楽部は　歌のない最初の「前奏曲」から、歌の入る曲は　最後の「ハレルヤ・コーラス」まで、全曲の伴奏を担当する。

♪　学校の先生方に　認められたのは嬉しかったが、

同時に　同学年、特に「おけいこ教室」で　先を走っていた友人、ほかにも自信を持って弾いていた友人の視線が
少し厳しく、私自身には　やや冷たく感じられるようになった。

気のせいかもしれないが・・・

♪　文化祭でソロを弾く　＝　12月の音楽会でも、大きなホールで

同じ曲のソロを弾く。プログラムには、ヴァイオリン独奏、と　私の氏名が掲載される。

嬉しさ半分、緊張半分。
後輩たちが　今度は私の演奏を
憧れの気持ちでみてくれいる。

同学年の友人の　ちょっぴり冷たい視線は　プレッシャー。

が、そういうプレッシャーを乗り越えていかなければ
その先に進めないよ！

先生方の期待と同時に、大きな責任も背負うことになった。

（続く）