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MARTHA VELEZのアナログ盤

今回はマーサベレスを紹介してみよう。
マーサはプエルトリコ系米国人シンガー。
日本では殆ど話題に上がる事は無いのだが素晴らしいソウルシンガーだ。
1969年に英国録音のFIENDS&ANGELSを発表する。
エリッククラプトン、ポールコゾフ、ジャックブルース、ブライアンオーガー、ミッチミッチェル、クリスウッド、ジムキャパルディ、スタンウェッブ、クリスティーンマクビー他英国ロックシーンの大物達が参加しているのが驚きだ。マーサは臆する事なく対等に渡り合っている。

このアルバムこそ英国ブルースシーンの大傑作なのである。聴けば解る。

IN MY GIRLISH DAYS
この曲のリードギターはクラプトンで間違い無い筈だ。

もう1曲シングルカットのTELL MAMA!
ジャニスもびっくりの強力ボイスだ。

HYPNOTIZED

2作目はまず風変わりなジャケットデザインに目を奪われる。
クレジットにはCOVER PAINTING : SHIGEO OKUMURAと印字されている。
なんと日本人画家の奥村茂雄画伯の作品だったのだ。
このアルバムは随分とポップになりファンキーな味付けが心地良い。個人的には名作とされるファーストよりこちらが好きだ。1曲目以外は全てマーサの作品だ。
1972年度作品

TWO BRIDGES

MATINEE WEEPERS

マーサの3作目のアルバム。
1974年発表。
サウンドは更に洗練されポップファンキー色は強化されている。これはソウルアルバムだ。
SIREレーベル移籍第一弾。

JIVE ELEPHANT

ESCAPE FROM BABYLON

4作目はなんとレゲエアルバムだ。
しかもソウルシンガーが挑戦するような中途半端なレゲエでは無い。
プロデュースはボブマーリー。
バックはウェイラーズ。
コーラスはI-THREES。(リタマーリー、ジュディモワット、マーシャグリフィス)
プエルトリコ系とはいえ白人シンガーがボブマーリーのプロデュースでレコーディングする事がいかに困難な事かはレゲエの好きな方ならご存知だろう。あり得ない事なのだ。
ボブがマーサの才能に惚れ込んだのだろうな。
このアルバムがI-THREESのソロアルバムのヒントになったのは間違い無いだろう。
とにかく最高のレゲエアルバムなのだ。
1976年度作品

THERE YOU ARE

AMERICAN HEAETBEAT

これがマーサのラストアルバム。
ルーツロックレゲエから一転してAORサウンドだ。なんでやねん?
決して悪いアルバムでは無い。
しかしボブマーリーと渡り合って素晴らしい仕事を成し遂げたマーサがAORを歌う必然性は何も無いのだ。
マーサはこの後俳優業に転身する。

UP TO YOU

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