京本大我くんの短歌を詠む
化粧をした少し背の高い子は 色白い肩するりと撫でた
見惚れてた 深海に住むほととぎすみたいなシャツ 着こなしたきみ
紅茶の王子 よめない地図片手 シャツのボタン全部閉めない
沈丁花 その白い指触れたなら、僕は負けだと言うしかないね
僕だってもう大人です 馬鹿ねって笑ってください じゃないと俺は
いつからか針が止まったあの時計 夜にしまった場所も忘れた
心臓の音を聴くためにうつ伏せで寝る日があるしひとりで泣くし
底のないブラックコーヒーの黒さに勝てるところで生きていきます
とうとう手を出したからにはそうそう負けたくはないのでこの勝負
残像はきみの冷たい頬かすめ、とおくに見えた山ぎが燃える
いつか死ぬ そのときにみる走馬灯に詰め込みたいこの一枚目
目を閉じる間に世界が終わった夢を何度も見た、1/21(昨日)まで
地平線願いを込めた太陽が燃え尽きとけるその一瞬に
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「生まれたてのものは全部こわかった ガーベラの茎のうぶげさえも」
※J31Gateさんの歌集 テーマ「花」に参加した際に詠んだもの
https://note.com/j31gate/n/n4675d4470829
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去年には羽毛布団を買ったけど本物の"あたたかい"が欲しい
「きょ」ねんには「うも」うぶ「と」んかっ「た」けどほんもののあたたか「い が」ほしい
(今日電話してもいいかな )…やっぱやめよ (もっと甘えたい )…がまんしよ
「きょう」でんわして「も」いいかな やっぱやめよ もっ「と」あまえ「たい が」まんしよ