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2023.03 - 2024.03 Activity report / 2023年度の活動報告

確定申告と3月の年度納めを無事に終えました。
ありがたいことに、昨年度もたくさんのご依頼やご相談をいただきました。その中から一部の制作や活動を抜粋し、簡単な解説と共にこちらにアーカイブしています。
想定よりもボリュームが大きくなってしまいましたが、楽しんで読んでいただけると嬉しいです。質問等はお気軽にコメントください。



Award

第28回ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ

自主制作ポスターが1点入選しました。
本作品は第13回 世界ポスタートリエンナーレトヤマ U30部門 でも入選の評価をいただいており、ここ近年で思い入れのある作品のひとつです。

INVISIBLE CONTOUR / 見えない輪郭

2023年9月12日からポーランドのASP w Warszawieにて展覧会がありましたが、ポーランドへ行く資金や時間を確保するのは難しかったので、現地の方や偶々旅行へ行っていた友人に写真を送ってもらいました。
日本から同じ入選者のコマツタスクさんと近い位置に展示されていたようで、嬉しかったです。

ASP w Warszawieのinstagramより。右端中段がコマツタスクさんのポスター。

Education

2023年度 尾道市立大学 特別講義「デザインと編集」

母校である尾道市立大学の「デザインと編集」の講義にお招きいただきました。
卒業後の個人のお仕事や、学生時代の制作物のいくつかを、当時の記憶を交えながらお話しさせていただきました。
スライドの内容の詳細については、下記のnoteに記載しています。


Press

神話とホラーのデザイン(株式会社BNN) 掲載

2020年の卒業制作である『HYAKKI-YAKO Graphic 08』が掲載されました。
制作から3年半経った今、改めて作品をアーカイブして頂き、大変ありがたく思います。
掲載にあたり、当時したためた拙い文章を再定義しました。"妖怪の居場所を作る"というコンセプトを鑑みると、作品の文脈により忠実な行いができたかと思います。

神話とホラーのデザイン
2023年9月21日発売
HYAKKI-YAKO Graphic 08
日本の民俗学の観点から見た主要な妖怪をモチーフとした、8連作のポスター作品。
右から隠神刑部、河童、鎌鼬

Works

パソコン音楽クラブ「FINE LINE」全曲トレーラームービー M07 "Omitnak"

パソコン音楽クラブ「FINE LINE」全曲トレーラームービーのM07 "Omitnak"のティザー映像を制作しました。全体のディレクションはmaxillaさんです。
TouchDeisgnerを実務で初導入し、破壊的で混沌とした絵作りに取り組みました。初使用のツールでしたが、エフェクティブな映像がスピーディーに生成できる点が魅力的に感じました。
ワークフローなどの詳細は下記のnoteに記載しています。

制作したモーション群

36days of type 10

例年通り、36days of type に自主参加しました。
10エディションでは、2022年から探求を続けていた blenderを主力ツールとして使用しています。自身が考えるグラフィック表現の文脈を3DCG表現に落とし込むプロセスを模索しながら、シリーズを完成させました。
こちらは公式にレファレンスとしてピックアップしていただくと共に、Denise Bosler氏が主催の書籍、Mastering Type 第2版の掲載にも選出されています。

制作のワークフローについては、下記のnoteに詳細を記載しています。


DIGLE SOUND Live season 2023

音楽情報メディア DIGLE SOUNDが主催するライブ、DIGLE SOUND Liveの2023年シーズン(全4公演)のデザインを担当しました。
KVを起点に、NFTチケットからサムネイルまで、包括的なデザイン制作を行いました。
新しい取り組みのNFTチケットは、デジタルの画像下でも空間的な広がりや質量を楽しめるプロダクトを追求しています。カラーバリエーションは各回ごとのアーティストのジャンルに合わせて展開しました。

Key Visual 3DCG
DIGLE SOUNDのイニシャルのDとSがモチーフになっている。
Key Visual
NFTチケット
SNSサムネイル

プリレンダリングですが、習作を使用して会場でゲリラ的にVJをさせていただいた講演もありました。


NEWVIEW FEST 2023

12月初旬に渋谷PARCOで開催されたAR&XRの祭典です。
SNS用の告知グラフィック、会場グラフィックや紙媒体の一部、入場者特典のステッカー、モーショングラフィックスなどを制作しました。
既に制作されていたKVのデザインエレメントを解釈し、カラーと円盤のオブジェクトを抽出したデザイン展開を行なっています。

SNSサムネイル
SNSサムネイル
ハンドアウト
入場者特典ステッカー
展示会場のカッティングシート。
GALLERY Xと展示内容のソリッドな印象に合わせ、銀のメタリックなシートで構成。

文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 成果発表イベント 「ENCOUNTERS」

サテライト企画のKV、表参道ヒルズの会場グラフィックと、ハンドアウトの一部、モーショングラフィックス等のデザインを担当しました。
メインビジュアルのデザインはSTUDIO PT.さんです。

サテライト企画 / Key Visual
トークイベント / Key Visual
ハンドアウト
サテライト企画 / 会場グラフィック

その他

イベントのキービジュアルやロゴ制作など、紙媒体から映像、3DCGに至るまで、様々な媒体展開を前提とした包括的なデザイン制作を行いました。

QUICK DATA DESIGN MEET UP
TKMK PROTOTYPING
KABIN Kyoto Launch Party KV
SNEEZE / KV&Logo
SNEEZE / Virus design
あだちシティコンポスト Package design
田村育歩 / TAMURA Ikuho on Instagram: "あだちシティコンポスト 育成土 Package design for @adachicitycompost2021 足立区を拠点に活動するコミュニティコンポストプロジェクト、「あだちシティコンポスト」の、育成土(肥料)のパッケージデザインを担当しました。 サーマルプリンタを用いた印刷と、アニメーションを連番ファイルで書き出した画像をパッケージのバリエーションとして展開しました。 https://fushigidesign.stores.jp/items/65d54a15888a2e00355828f0 • • • • • • • • • • • • #graphicart #graphicdesign #design #artwork #designfeed #visualdesign #digitalart #平面设计" 20 likes, 0 comments - dondon_sodatsuyo on February 27, 2024: www.instagram.com

Study

習作について

表現力やデザインスキルを向上させるために、さまざまなスタディを継続してきました。
自主制作の作品から、デザインエレメントの生成に焦点を当てた習作まで、昨年度だけで約200個のデータを制作していたので、個人的に気に入っているものをいくつか抜粋して掲載します。

Bellows alphabet typography
コピー&ペーストによる形の積層に着目した自主制作作品

まとめ

年々、利用可能なツールや表現方法が増える中で、それらが柔軟に連携し合うワークフローの構築を課題としていました。
昨年は、自分なりのグラフィックデザインの解釈に、映像や3DCG、ビジュアルコーディングの知識を取り入れ、より広範囲で柔軟性のある制作を行えたと思います。

改めまして、2023年度もたくさんのご依頼をいただき、誠にありがとうございました。本年度もより一層の精進をしてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。


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