見出し画像

富士山に登ってボロボロになった話

去年あたりから山に登るようになった

理由はオタクだから

ヤマノススメ聖地巡礼とかいって登ってた

山はいいぞ

非日常を味わえる

山を登りはじめる前のわくわく感

登っている最中の苦しみ

頂上に登り切った時の達成感

降りた後の温泉の気持ちよさ

最後に飲むビールの禁忌的な旨さ

ビールはいいぞ

1日でこれらを味わえるのがやめられない

金はかかるが


山を登るのが趣味であればやはり富士山には登っておきたい

去年の8月くらいか


都内からだと高速バスで行くのが安くて楽

オタク3人で登ろうという事でバスを予約をしてもらった

遅刻して乗れなかった

アホである

旅にトラブルは付き物

人に話す為、noteに書く為のトラブルだったと思えば安い

いや4000円ぐらい無駄になったのだけども

ただ無駄にしただけ

帰ってこい・・・4000円

とはいえ

電車やら新幹線やらバスやら乗り継げば

1時間遅れぐらいには登山口には到着した

追加で4000円ぐらい移動費が消えたのだけども


友人たちは登山口のお店で1時間ぐらい待ってた

高山病対策で高地で体を慣れさせる為に滞在する予定だったので別に無駄な1時間ではない

予定の範囲内だ


登山口にはお店があり金剛棒という強そうな棒が売ってる

丈夫な杖で途中の山小屋で焼き印を押してもらえる

数百円ぐらいで

山小屋は複数あるので全部集めようとすると数千円もってかれる

これ以上の出費は避けたいし杖なら登山用のストックを持ってきているので不要。ただの荷物になると思ってたら

ひのきの棒サイズの金剛棒も売ってた

この商売上手め

それでも要らぬ

友人の1人はひのきの棒を買ってた

ヤマノススメでも買ってただろ!って言ってた

恐れ入った

でももう負け

それを買ったが最後

すべての焼き印を押す羽目になる

僕ならお金をためてどうの剣を買う

ワンパンでスライムやらおおきずちを倒す

それが気持ちいい

ドラクエ5の話です

というか霧がすげえ

画像1

天候は雨だったが山小屋を予約した登らない選択はない

雨だろうが嵐だろうが登る事は確定していた

だが僕たちはこれから雲の上に行くんだ

空の果てへ行くんだ

グランブルーファンタジー


とりあえず最初の山小屋を目指そう

そうして登っていると

コヒュー・・・コヒュー・・・

ひのきの棒を買ったオタクが死にそうになってた

僕:どうしたんじゃ

ひのき:いやー辛いぞ・・・これ・・・

僕:まだ登り初めやん

ひのき:いやー辛いぞ・・・これ・・・

僕:村人Aか?

ひのき:かなり怠い。高山病だわ

僕:ヤマノススメでもあおいちゃんがダウンしたの8合目だからな。まだ6合目もいってない

ひのき:俺あおいちゃんだったんだ・・・

僕:いやあおいちゃん以下。しかも向こうJCな?体力JC以下

ひのき:俺JCだったんだ・・・

オタクが1人減ってJCが1人追加された

とりあえず自分が持ってたストックを2本渡して作戦を「いのちをだいじに」に変更

↓死にそうなJC

画像3

6合目あたり。お願いマッスルを歌って登るオタク。楽しかった。

画像2

にしても上まで霧がかかってる。本当はもっと晴れており振り向けば甲府あたり見えてたのかもしれない。それでも初めての富士山なので、すげー!広いー!とか言ってはしゃいでた

6合目に到着。富士山は開始が5合目スタート。

画像4

とりあえずひとやすみ。休める時に休む。戦士の基本だ。

画像5


てかここらへんの事なんも思い出せないわ!すぐ書けばよかったぁん!

7号目あたりの豚汁だな!ああ!旨かったな!(雑

画像6


本7合目あたりで自分もコヒュー状態になってくる。てか7合目と本7合目とかあってややこしい。完全に山小屋立てる時に決めちゃったでしょ。7合目の山小屋はあるから・・・7合目2でいいか。いや2番手感があるな。そうだ本7合目をつけよう!とかそんな感じ。知らんけど。

画像8

しかしストックを2本貸し与えたダメージが大きい。ストックにより足と腰にかかる負荷を腕に分散させる事ができるので登るのが大変楽になる。

なので金剛棒を買った(-1000円)

もう負け

焼き印も押してもらった

嬉しみ

ひのきの棒の人はもう豆粒みたいに小さく遠くにいるので置いていった。

というか山小屋にチェックインしないとなので単騎で先に行く事になった


画像8

8合目あたりだったか?もう雲の上にいるが下がなんも見えん。とはいえ最終目的はご来光を見る事だ。下を見るのではなく雲の水平線を見るんだ。期待が高まる


画像9

山小屋についたぞ!右下が晩飯。もう頂上付近なので運べる食料も限られる。ほぼレトルトだったと思う。


到着は夜の8時ぐらいだったか。そこから飯を食べて寝て。朝の2時ぐらいに出発だったと思う。まぁ寝れなかった。

シャワー浴びたいけどそんなもんはない。水は貴重だ。汗拭きシートでしのぐしかない。寝る所は寝袋が並んでてそこに入って寝る感じの所だった。普段から寝るのがヘタクソなのでコンディションが最悪な状態で寝れるわけがなかった。

ひのきの棒の人はめっちゃイビキかいて寝てた。

許さんぞ


そして深夜に出発。なんも見えない。夜だからなんも見えないのだけど。しかも9合目は他のルートの合流地点なので混む。頂上まで行列になってる。ぶっちゃけ暇。

暇してたらみんなを元気つける陽キャが出てきた。

もうね1時間ぐらい歌ってんの。元気ありすぎか。こちらも元気付けられたのだけど。この場を借りてありがとうと言いたい。

しかもなんか言ってて

「今ここに!今ここにいる皆が仲間なんだ!俺たちは他人かもしれないけど!ここに居る俺たちは他人でもなんでもない!仲間なんだ!バディなんだ!だから皆で頂上を目指すんだー!」

Hooooo!

拍手喝采が止まらない。

完全にあんたの勝ちだ。かっけえっす・・・

ここの場を支配したのはアンタだ


でも友達になりたくない


そうして空が薄っすら明るくなってきた頃

ようやく頂上も見えてきた


ついに頂上だ

徹夜状態で眠いし寒いし

ようやくゴールだ。あとはご来光を待つだけ。


待つだけ・・・


待つ


あれ?


画像10

え?

いやなんもみえんぞ

てか風も強いし雨もドシャぶり体の震えも止まらない

とりあえず山小屋に避難

画像11

1000円ぐらいするカップヌードル。頂上ともなればそうなるが。

だがこれが超うまい。冷えた体があたたまる。

だがそうして待っていると山小屋のお兄さんから悲しいお知らせが

お兄さん「はい!もうね!ご来光の時間はすぎてます!今日はみれません!ここに居ても何も良い事はありません!寒いだけです!下に降りた方が温かいのでここから出ましょう!」


確かに何も良い事ないなら確かにいる必要ないな。

完全に心を折りに来ている

いや折れた

もう降りよう

雨具にも雨がしみこんで重い冷たいで最悪


富士山の頂上のお鉢周り?だったか1週ぐるっと周るみたいな奴も寒すぎて断念

下山するのじゃ

画像12

この下山がね。もう長いわ長いわで。完全に飽きる。景色変わらないし。足も痛いし。地獄。眠気もここらへんでMAXで寝ながら降りてた。寝てた。

ひのきは「ストックの使い方完全に理解した!」とかいって元気だった。

ぶっとばすぞ


もうとにかく降りて温泉にいってビールのみたい

はやくこの苦しみから解放してくれ

もう疲れすぎて写真すらとってなかった

満身創痍


ようやく5合目あたりまで来て謎の分岐点を間違えて無駄に赤いルートを歩く

ぶんき

ただの無駄

もうオーバーキルされた

許して

正規ルートの人達と合流した所で

俺たちは正規ルートを通ってきたんだと自分達を騙し始めてた。自らの過ちを認めるのが辛すぎた。2kmぐらい余計に歩いてた。


ようやくバスターミナルに着いて他のオタク2人はゆるキャン△のクッキーとか買ってた。ヤマノススメの何か買えよ。


もう眠すぎるし温泉入りたすぎる。でも温泉どこにあるのか分からなくて調べて最低でも1時間かかるとわかってさらに死。

バスに揺られてた1時間は完全に寝てた。熟睡。気力が100まで回復した並みに凄い気持ちよく寝れた。


ようやく温泉近くの駅に着いてもう行き方分からなくて調べたくなくてタクシーを拾って温泉施設まで行ってもらった。


そしたら降りる際にタクシーのおっちゃんが

「駅からここまでの無料送迎バス出てるから今度からそっち乗ったほうがいいよ」

あっそうなんすか。あっありがとうございます。と

プオー!という音が聞こえそちらに目をやると

無料送迎バスが同時に到着してた


人よ怒れ

情弱が搾取される構図だ

しかしバスの情報を得る為の考える力がもう残されていなかったんだ

脳死状態


オンセンドコ・・・ビールドコ・・・

ぐらいまで語彙力が下がっていた


そして

画像14

救い。救済の黄金水。この世からの解放。

五臓六腑に染み渡る

これの為に今までの苦労があったんだと。ビールウマイ

なので僕が富士山を通じて皆さんに伝えたかった事は


ビールはいいぞ


翌週風邪を引いて仕事休んだ


今年もまた登ろう

100円でも入れると新作が1週間以内に出るガチャです