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母乳育児を諦めきれない話(直母拒否・乳頭混乱)

もうすぐ生後2ヶ月になる娘は、おっぱいを吸わない。
吸わないどころか、生まれてから数回しか咥えたこともない。

母乳外来に行ったり、助産師訪問で相談したり、
できることはいろいろやってきたつもりだけど、1ヶ月間進歩はない。

所謂「母乳神話」的なものに縛られているわけではないけれど、
母になれたのならおっぱいを飲んでみてほしかった。

そんな思いから、地域の助産院でのアドバイス通り、直母の練習を続けてきた。
でも、一進一退を繰り返す1ヶ月。
「絶対吸えるようになる。吸えない赤ちゃんはいないから。」
その言葉を信じてやってきたけれど、「もうミルクでいっかな。」とも思い始めた。

これは、自分の気持ちを整理するためのnoteです。


1:スキンシップ

母乳育児のメリットとして、母と子のスキンシップになる、ということがしばしば挙げられる。
確かに。肌と肌の触れ合いを1日に何度も行うわけだから、それには良い効果があるのだろう。(オキシトシンが〜などいろいろ調べたけれど、このnoteでは割愛)

でもよく考えて。「スキンシップ」「肌と肌の触れ合い」って授乳でしかできないのだろうか。
私がたどり着いた答えは、NO。(たどり着くまでに散々SNSやネット記事を読み漁ったわけだが)

直母の練習は、娘の機嫌がいい時間に行うのだが、気づいたら機嫌がいい時間はずっと練習に費やしていた気がした。(そして決まって泣く)
練習する代わりに、その時間にふれあい体操をしたり、抱っこしてお散歩に行ったり。
「スキンシップ」という意味なら、抱っこするたびにぎゅっと抱きしめることができる。

ふれあい体操をしてみると娘は、とても楽しそうに笑う。
これでいいのだと、これがいいのだと思った。


2:免疫

おそらく多くの人(私も含め)が母乳を与えたいと思う理由がこれ。
母乳には、母体からの免疫物質が含まれるらしい。
ミルクでも子の成長に全く問題はないが、ミルクに免疫物質を加えることは現代の技術でも不可能だそうだ。

母乳が出るなら与えたい/子は吸わない と悶々とする中、Youtubeで「胎盤免疫」というものを知った。37週までお腹にいた子は胎盤から免疫物質をもらっているらしい。

私がお産した病院は、母乳育児推奨だったので、入院〜1ヶ月間は搾乳して母乳をあげていたので、幸い、一番栄養や免疫があるとされる、初乳は与えられたし、新生児の間は母乳をあげることができていた。

「あ、胎盤からもらってるんか、じゃあ大丈夫か」と免疫についてはすんなり諦めがついた。


3:お金

やっぱり引っかかるのはお金のこと。ミルクはとにかくお金がかかる。
もともと私が母乳育児を目指していたのもこの理由が大きかった。

しかし、実際に出産し、母乳育児のために奮闘した約1ヶ月。乳腺炎になりかけたり、直母の相談に行ったり、母乳外来に通うのも割とお金がかかる。それは粉ミルク何個分に相当するのだろう…。

きっとこの先も母乳育児を続ければ、数々の壁にぶち当たるはず。そのたび母乳外来に通うことを思えば、もしかしてミルク育児だけがコスト大なわけではないのかも…?

そう考えると、ミルクでもいいか、と思えてきた。外出時の準備と毎回の調乳&消毒はちょっと面倒だけど。



ミルク育児のメリット

もうすぐ生後2ヶ月。1〜2ヶ月の間はほぼ完ミ。
1ヶ月だけやってみた母乳育児とミルク育児の今を比べると、やっぱりミルクって楽!(あくまで個人の感想)
母乳をうまくあげれない/吸えないからだと思うが、ミルクは体力的にとても楽だと思った。きっと母乳を作るにも相当のエネルギーを使うのだろう、やつれ気味だった私だが、ほぼ完ミにしてから顔色がよくなったと言われる。
ミルクなら、誰でもあげられるし、休める時間も増えたからかもしれない。

あと、なんと言っても好きな服が着れる。
ファッションが好きな母(私)が好きなことを楽しめるように、娘が配慮してくれたのかな…なんて思ってみる。


諦めきれない理由

ミルクのメリットはよくわかるし、自分の中での母乳育児がしたい理由にも落としどころが見つかった。

でもやっぱり、母乳育児が諦めきれない。

その理由は、冒頭に書いたこれが全て。

所謂「母乳神話」的なものに縛られているわけではないけれど、
母になれたのならおっぱいを飲んでみてほしかった。

言い換えると、
「母になれた私のおっぱいを吸う、可愛い娘の姿を見てみたかった」

もう、ただの親のエゴだと思う。
娘はミルクもたくさん飲むし、どんどん大きくなって成長している。
でもやっぱり、おっぱいを飲む姿を見てみたい。

「母乳にこだわらなくていいんだよ」
「ミルクにもメリットいっぱいあるよ」
「辛いならもう完ミにしたら?」
「赤ちゃんは母乳かミルクかなんて気にしないよ」

わかる。全部よくわかる。でも全部、他人の言葉。

この気持ちは母にしか、母と子の間、私と娘の間でしか、正しく感じることができないものだと思う。



やっぱり、母乳育児が諦めきれない。
だからもう少しの間だけ、娘のことを信じてみようと思う。



「あ、なんか吸ってみよっかな」って、そう思ってくれる日が来ることを信じて、母乳分泌が止まらないようにだけ、お母さん、準備しておくわ。

もう少しだけ、お母さんのエゴに付き合ってね。一緒にがんばろうね。




自分の気持ちの整理のための駄文乱文になってしまった。

母乳に関する話は私が見て聞いたもので、医学的な根拠などには基づいていません。タイトル「母乳育児を諦めきれない話」に沿うために、調べたけど書いてないこともたくさんありますので、あしからず。


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