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長期休暇、外に出るか内に潜るか

今年は大型連休が多い

平成から令和に渡る長期ゴールデンウィーク。
山の日、代休から続くお盆休み。
普段はできないことをしよう、遠くへいこうという人が多いのだろう。
鉄道も空路も道路もえらい混みようだ。この時期といえばコミックマーケットの混雑も風物詩だが、いつも以上に混雑している日もあるようだ。

私が勤めている会社、休暇をとるタイミングは任意なのでお盆をずらして取る人が多い。そしてお盆のタイミングで休暇を取ると、暗黙的に「どこかに出かける人」だと思われるようだ。そのため、今回お盆に休みを取るにもかかわらず「どこにもいかないよ」というとけっこう驚かれた。

まとまった休みじゃないとできないのは外側への旅だけか?

私は今回、長期休暇を「自分の内側へ潜る」時間にあてた。
何も予定を持たなかったとき、自分はどのような行動をしたくなり、また実際に行動するのかを観察したかったのだ。

高度に情報化された現代で日々働いていると、情報の奔流にさらされる。ひとつひとつの意思決定が、自分の意思なのか濁流の中で不可避的に選択したものなのかわからなくなってくるのだ。

そうしたわけで、私は自分の内側へ潜ることを選択した。

体は正直

まず何をしたかというと、いつも習慣にしている読書を始めた。
通勤という限られた時間に行っていた趣味を、好きなだけやっていいわけだ。
しかし、いかんせん進まない。読んでいる本がアリストテレスの弁論術で少々難解だというのはあるが、それにしても頁をめくる手が進まない。
はたと気づいて、本を閉じnoteを開いた。書きたいことが出てきて、指が動く。なるほど、いまはインプットではなくアウトプットをしたいモードだったのだ。

食事にしてもそうだ。家族が実家に帰っていることもあって(注:夏季休暇にともなう一時的な帰省ですのでご心配なさらぬよう)、当初はひたすらラーメン食いにいってやる!と思っていた。しかしじっくり自分と向き合った結果、店でラーメンを食べたいのではなく家で自分の好きなものを自分の好きな味付けで作って食べたいのだ、ということに気づけた。

このように内側の自分がやりたいことに気づくには、少しコツがいる。

・なんか乗り気にならない
・考えたこともないことへやる気を感じている

このような衝動があったときに、抑え込まない。逆に、すぐ反応しない。

なぜそのように思ったか/行動したくなったか」を考えるのだ。
普段メンタリングなどするときに、他人に対して行う問いかけを自分に対しても行う。部屋に一人でこもり自分自身に問いかける、字面にするとなかなかにアレだがこれがよい。あらためて「自分自身のポリシー・考え方」「今の課題意識」などと向き合うことができるのだ。そして自分で作ったご飯はうまい。

そもそも外は暑い、みんな内側にいこう!

というわけで、休暇中に内省を行う取り組みは個人的にはうまくいっている。情報の渦に翻弄され自分を見失っている、そんな感覚をもっている人はぜひ、下記を試してもらいたい。

・具体的な目標をもたない
・心が動いたらメタ的にとらえてみる

休みだとついつい「何かしきゃ」と外に出てしまうが、たまには内側へ旅してもいいじゃないか。外、暑いし。

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