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【SIREN2考察】夜見島に出没する巨大猫・ヤミピカリャー! その驚きの正体に迫る!!

SIRENとは

プレイステーション2で販売されたホラーゲーム。2003年11月6日発売。

他人の視界を覗き見る「視界ジャック」という能力を駆使し、屍人と呼ばれる敵から逃れつつ戦うステルスアクション。

2006年2月には続編の『SIREN2』、2008年7月には第3作『SIREN:New Translation』が発売されたほか、2006年にはメディアミックスとして、映画化もされています。

各種書籍にも掲載される有名未確認生物・ヤミピカリャー

『SIREN2』の舞台・夜見島に出没すると噂されるUMA(未確認生物)、それがヤミピカリャーです。巨大な猫の化け物で、二足歩行をし、鋭い爪で人を襲うとされています。

その様子は、ゲーム中に取得できるアーカイブ34の『日本UMA大百科事典』や、51の『週刊粕取-カストリ-付録DVD』で確認できます。どちらもオカルト系の怪しげな本なので信憑性に欠けますが、実はこのヤミピカリャーは単なる都市伝説ではなく、一樹守の0:00のシナリオ『幻視』の終了条件2で、その姿を確認できます。

今回はこのヤミピカリャーの正体に迫りたいと思います。

夜見島の代表的な怪異・屍霊


夜見島では様々な怪異が発生していますが、その代標的なものとして、海から来る穢れ・屍霊があります。

屍霊は、太古の昔、光の洪水によって地上から海の底へ追い払われた闇の住人で、母とも言える存在である闇人のボス・母胎の元へ帰還するため、頻繁に地上に現れます。しかし、屍霊は極めて光に弱く、懐中電灯程度の明かりでも消滅してしまうため、地上で行動するために、人間の死体憑りいて行動します。この、屍霊が憑りついた死体が屍人です。光が苦手な屍霊は人間の死体をシェルター代わりに使用して光から身を守っているのです。

この屍霊が、ヤミピカリャーの正体に大きくかかわっている可能性があるのです。

29年前の島民失踪以降、島は無人

1976年8月3日。地上世界への帰還を狙う闇人のボス・母胎の能力により、夜見島の全島民は異界に取り込まれてしまいました。島民は全員失踪扱いとなり、以降島は上陸禁止とされ、無人の島となっています。

これにより、屍霊は憑りつくべき死体が無くなってしまった事になります。

もちろん、夜見島にも墓地はあるでしょう。しかし、夜見島には死体に神木の枝である滅爻樹を刺して弔う風習があり、この枝が刺さった死体に屍霊は憑りつくことができません。これでは、闇霊は地上で自由に行動することができないのです。

そこで、屍霊がたまたま島に残されていたノラ猫の死体に目を付けたとしたらどうでしょう?

屍霊が憑りつけるのは人間の死体だけとは限りません。屍霊的に使い勝手が良いのが人間だから好んで憑りついているだけで、光から身を守るだけなら他の動物の死体でも問題ないように思います。まして、他に憑りつくべき死体も無いのなら仕方ないでしょう。

そして、夜見島は上陸禁止にされたとはいえ、怪しげな噂を聞きつけ、興味本位で訪れる人が後を絶ちません。人間がやって来たのを見た猫屍霊は、より良い死体を求めて襲い掛かるも、所詮は猫ですから殺すまでには至らず逃げられたのでしょう。

そして、屍霊猫に襲われた人が本土に戻ってその体験を語ることで『ヤミピカリャー』の都市伝説が生まれ、前述のアーカイブにある雑誌等で紹介されたことで世間に広まった、と考えることができるのです。

もしかしたら確認されていないだけで、犬の死体に憑りついたヤミイヌや、カラスの死体に憑りついたヤミガラス、ヤミネズミやヤミゴキブリ、ヤミイワシにヤミヤドカリなんかもいるかもしれないですね(もともと海にいるのに魚に憑りついてどうするのかは判りませんが)。

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