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反省禁止令!その③スタンフォード式『自分を変えたいなら反省すんな』

今回の参考文献

どんな本?

スタンフォード大学の超有名心理学者さんが書いた本です。

心理学・神経科学・医学の最新の研究を応用して健康・幸福・人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は大人気!

スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られる数々の賞を受賞し
「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれたことも!

わ!輝かしい実績!シャイニング!!!!
そんなすごい方が人間の「意志力」というものを科学的に検証した本になります。

今回書く内容


自分で自分を批判する・反省するということについて

第1回~2回目では、「外側から、誰かを反省させること」について書きましたが、今回は「自分で自分を批判する・反省する」ということについて取り扱います。

なお、広辞苑によると、反省というのは

「自分の過去の行為について考察し、批判的な評価を加えること」

だそうで。反省というものが批判的な側面をそれなりに含んでる、
という事がお話の前提になります。

今回の話がなんの役に立つか

悪癖を直すために超有効!

過去の自分はメンタル的に不安定な方であったし、生活も自堕落であったと自負しているのですが、

ほぼ休肝日無しの大酒のみ⇒月1~2程度の機会飲酒中心に
ゲーム依存・スマホ依存 ⇒ゲーム時間は0、スマホは仕事で使うかBGMを聴く程度に
悪癖の原因が分からない ⇒都度記録をつける・考える事が習慣になり見える化に成功

・・・などなど数々の悪癖を断ち、良い習慣に置き換える事に成功してきました。

悪癖を断つための基礎の基礎、最初の1歩目になったのが、今回の考え方・捉えかたです。

悪癖を断ちたい人や、自分の状況を改善させたいと思っている方に、とても有用な考え方になるかと思います。

結論

「反省は自分の心を炎上させ、状況把握を困難にする。だから自己反省もしない方がいい」

どういう事か?解説していきます

反省は自分の心を炎上させる

「どうにでもなれ効果」(The What-The-Hell Effect)ってご存じですか?

日本語訳がなんと申しましょうか非常に「ださい」のですけれどもそこはいったん置いといて解説します。

例えば禁酒をするという目標を決めてお酒を一切やめていたのに

ビールを1缶飲んだ途端、「うわ1缶飲んじゃったんだからもういいや!2缶も3缶も同じこと!ちくしょー!どりゃー!」って冷蔵庫にあるビールを全部飲んじゃうみたいな感じで、

計画が思い通り行かずに失敗、嫌悪感にさらされると
ヤケクソになっちゃう、変な方向に触れちゃうような人間の心理効果のことを言います。

「嫌悪感」がベースにあるというのがポイントです!

なぜ嫌悪感が生じるのか?それは自己批判・反省を行ってしまうからだと思うんですよね。

自己否定的な刃を自分に差し向けると、心がわー!って炎上してしまう危険性があると。

心からしたら「酒飲むな!」と抑圧された挙句批判されるという理不尽にあっている訳で。これは心が反乱を起こしているのかもしれませんね。

反省することで状況把握ができなくなる

何か失敗した時に問題解決を図りたいのであれば、まずやるべきは
「正確に状況を把握する事」ですよね。

禁酒の例でいうと、

時間帯は?
⇒仕事の後、休みの日の前日

その日どんな仕事をしていたか?
⇒普段は行っていない事務作業の残り物的な業務が多くて単純作業の繰り返しだった。

飲んだ量は?
⇒ビール350缶を5本

きっかけとなった考え方は?
⇒今日は仕事で疲れたし、明日は休みだし自分のストレスを癒す意味でもお酒をあげてもいいのかなと思った。
駅前のセブンイレブンを目にしたのもきっかけになったのかな?

飲んだ後どう考えたか?
⇒なんて自分は弱い人間なんだって大反省。それはもう自己嫌悪しまくりですよ。毎回失敗を繰り返しているんだから。

・・・などなど、情報収集して状況を把握、そしてきっかけとなるようなタイミングや行動・考え方を掴んでいくということがまず1歩目になるはずです。

にも関わらず、まず最初に反省をしてしまうということは、前述の通り自分の心を炎上させてしまう・パニック状態にさせてしまうことに繋がります。

それってめちゃくちゃ心のリソースを消費する行為なので、それをやってしまうと情報収集に充てる力が失われてしまいますよね?

すると、ただ反省して、めちゃくちゃ疲れて、さらには自分が嫌いになって、おわり。⇒その繰り返し、という負のループに陥りやすいって訳です。

おわりに・自分を振り返って


ぼく個人も、失敗したら、それを自分個人の人間性の問題と結びつけ、しっかり罰する律する。反省する。それが良いことだ。と考えている時期がありました。

「反省し続けるべき人間」という自己イメージ・原罪意識のようなものを強く、持っていました。

今振り返ってみると、そういう「反省し続けるべき自分」像が強かった時の自分って、

失敗した時に受けるダメージがすごく大きくなるので立ち直りにくいわ、
(失敗そのものによって受けるダメージに加え、さらに自分で自分を攻撃する訳ですから)

自分を責める力が強い上、それが「いいことだ」と思っているのでそれを繰り返すわ。

負の思考循環をずっと繰り返すわけで。ろくな事がありませんでした。

本当に、いつも無駄な消耗をしてたな~笑

今回の記事は、昔の自分のように、負の思考循環に陥ってしまっている方の参考に少しでもなればいいな!と思って書きました。

次回は、反省や自己否定の刃を止めるためにどうすれば良いか?
「実践編」を書いてみる予定です!

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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