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suspended 4thの衝撃

たまたまサブスクで表示された「あなたへのおすすめ曲」をポチっと再生して、ぶったまげてしまった。
やばい、というのがまず出てきた感情だった。ヒリヒリした出音、圧倒的な音圧。つーか何これめっちゃ上手いんだけど!っていう純粋な驚き。すっかりやられて、何度もリピートした。

https://youtu.be/bCyw8Y6fiIw

もちろん他の音源も一通り聴いて、もれなくノックダウン。

(余談だが、衝撃を受けた数日後に推しがおすすめCDに彼らのこのアルバムを挙げていたのを知りさらにテンション爆上がり。思わず「さすがわかってる!そうだよね!」と勝手に心の中でハイタッチしたのだった。これまた勝手な推測だけど、スピッツ田村氏とは音楽の好みが私とすごく近い気がしている。もちろん彼の方が守備範囲がめちゃくちゃ広いだろうことは言うまでもないが)


話は戻って。
そのsuspended 4thは20代のまだ若いバンドで、ドラムはまだ23歳?ぐらいらしい。
なのにレベルが半端ないんですよ…セッティングも1タムなのにあの音数の多さはなんなんだ。スネア多用するフィル、超好み。もちろん音もいい。ハット、スネア、キック、この三点のタイトさといったらもう。とりあえずリズム隊の絡みだけでご飯3杯いける。最高。

っていう衝撃を受けたの、実は数か月前のことで。
正直にいうとなんつーかちょっとお腹いっぱいになりすぎちゃう感じなんですよね。歳のせいかもしれない、残念ながら。チーズ増し増しのピザとかニンニク濃いめのラーメンみたいなもんで、過剰摂取しすぎると胃腸の衰え著しいアラフォーにはちょっと重いというか。でもめっちゃ美味しいからまた思い出して食べたくなる、みたいな。

それで今日久しぶりに思い出して、またガツンとやられました。あの濃さ再び。


テンションにまかせてYouTubeもチェックすると、ドラムのご本人による解説動画があがってて、いろんな意味でこれもまた衝撃。

https://youtu.be/hJLMXLOanMg

超絶フィルを何食わぬ顔でタララっと叩く、ルワンダ人と日本人のハーフだという彼。圧倒的なグルーヴ感はやはり民族の血なのか。

「ボーカルの’’ワァー!’’に合わせます(にっこり)」

…解説場面での好青年っぷりったらない。ドラムプレイとのギャップがすごい。

「あんまり難しいことはやってないですけど…」

…いや十分難しいから!

ゆっくり叩いて見せてくれるけど、それでも叩ける気がしません。
ついでに地味に低音ボイスが男前。情報量多すぎ。

生まれ持った才能だけではなく、相当な練習量を積み重ねて獲得したドラムテクニックであることはわかってるんですが。
あんな風に叩けたら世の中全部手に入れた気分になりそう。おばちゃんにははるか遠い境地だけど、出来るとも思ってないけど、夢ぐらい見たっていいよね。

あまりの衝撃にドラムのことばっか書いてますが、この超絶ドラムにのっかる他の楽器陣も相当な手練れです。私が語れるほどの知識をもってないだけで。ベースのスラップまじ鬼だし、カッティングの切れといい、リフの躍動感といい、おそらくテクニックがあるからこそできること。それらがぎゅっと一体になって提示されるからその圧力たるや。パワー×パワーで4乗なんだから受け止めるほうに体力いるのも必然かもしれない。


あー今日もお腹いっぱい。この満腹感たまらない。
若作りして摂取して、テンション上がりすぎて胃もたれして、また忘れたころにおんなじこと繰り返そうと思います。

若い世代のバンドの進化、半端ないな。
日本の未来は明るい。

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