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自分に優しく、人にも優しく

久しぶりに重めな本を読んだ。

8月くらいかな。そのあとの勢いで書いて、ちょこちょこ直して、今。
寝かせすぎて、ぐるぐる考えて、よくわからなくなってきた。
ここらで手放そう。ポチ。公開!!



さて、今回読んだのは

夜が明ける 西加奈子

現代日本に存在する若者の貧困、虐待、過重労働がテーマな作品。

小説なんだけど、物語というよりは事実を書いているようなリアルな感じ。
今、目の前にはないけど、どこかにはあるんだろうなーと思うお話。

最初はバカやってるの楽しい〜みたいな青春要素があった。高校時代の後半あたりから雲行き怪しく、大学生、就職し社会人へ進むにつれて、どんどん暗く苦しい生活へ。

なにを目指してきたんだっけ?
求めてるものってこれだっけ?
と投げ出しそうになるのに
下積み時代はしょーがないから。
自分の時代のときはもっと辛かった。
と言われたら、自分はまだまだと思う。

それにしても〜
テレビ局のADってこんなに辛い?
寝れない、パワハラ、サービス残業。

私リストカットの描写を読むだけで気持ち悪くなっちゃうので、読むの大変でした。
本当に死にたいわけじゃないのに、手首切ると精神が安定する、呼吸ができるそう、、。手首切る系の本にはだいたいこんなことが書いてある。
それが生きる道、なのか。

後半はずっと重かったけど、自己責任の捉え方とか、自己満足の優しさについてとか、両側面かそれ以上の捉え方があって、難しかったなぁー。、

自己責任だからしょうがないって切り捨てちゃえばそれまでなんだけど。何かを見えないようにする盾にしてしまっている、と作中では語られていた。


自己責任だからしょーがないって諦めちゃうんだけど、それでも困っている人、苦しいと思ってる人は、助けを求めるのも大事なことだよね。
解決策はなくとも、今めっちゃしんどい!って言うだけで、何かが変わる。


言うだけなんだから
もっと気軽に言えたらいいのに。

主人公は、これを言うことができたから、救済の物語へと変わっていく。



そしてシンプルに
人に優しくしないとなと思える作品。

おせっかいになるときもあるし。
作中のように、優しさを与える側って気持ちいいんでしょって思われる場合もあるのかもしれないけど。

でも自分が困ってる時に助けてくれる人に会うと、心が洗われる気持ちになります。
この世にこんないい人いたんだ〜って気づくことがある。


まずは自分を含めた、身近にいる人から優しくして生きていきたいですね。

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