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何度目かの村上春樹チャレンジ 海辺のカフカやっとこ読了

今回ははじめての読書回です。

村上春樹って誰もが知ってる作家ですが、私は何度か挫折しておりまして、、。なんで挫折しちゃうんだろう?と思う一方で、それでも読みたくなるほどの世界中からの評価ってなんだろう?本を読んでて自分のこと書いてるって思うことってなんなんだろう?と思い、何度目かの村上春樹チャレンジです。

高校のとき、国語の先生が

ノルウェイの森読んだ後!!
あのぐったりした感じ、あれが読後感なんだよな〜!
あれが強いほどいい作家なんだよ!

みたいなことを言ってました。

読んでぐったりするなら読みたくないよな〜ってその時は思ってたけど、その後数年経ち、実写化された映画を観てもぐったりしました。
もうほんとぐったり。
原作読んでないのでなんとも言えませんが、内容が重そうなので今回はノルウェイの森ではなく、

なんとなく爽やかそうな海辺のカフカを選びました。

なんとなく爽やかそうと思ったのに、ところどころ残虐なグロテスクなシーンがあって、オッフゥ…となりながら読んでおりました。

まぁでも夏らしい、一夏の作品ですね。

こちらも上下巻でまぁまぁ長編。
読み始めたのが、5月〜7月半ばまでかかりました…
読み始めても進まなすぎ。笑

図書館で借りて、延長して、返却して、また借りて、みたいなことして、やっと読了しました。
すみません、こんな借り方して。

最初は読みづらかった2人の主人公の話が、途中からどんどんテンポよく、リズムよく、心地よく読めるようになってきました。
本って最初が読みづらいところありますよね。
読んで行くうちに、私が慣れたのか文章が易しくなったのか、読み易くなっていきました。

あらすじ

誕生日の夜、少年はひとり夜行バスに乗り、家を出た。生き延びること、それが彼のただひとつの目的だった。一方、ネコ探しの名人であるナカタ老人も、何かに引き寄せられるように西に向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて――。
新潮社 作品紹介 村上春樹 


完読できた、感想

これが世に言う村上ワールド?
読んでいるのに、内容よくわからないっていう現象が…。
これ村上あるあるで合ってます?

夢と現実の間とか、生と死の間とか、そんな半端な世界を行き来した人の話なんだろうと感じた。
最後、森の中に自ら迷い込んだ少年は、死に向かっているんだろうか。

何か幼少期にあった出来事で、自分の思い込みで落ち込んでいたり、真実を知りたいけど怖いとか、いろんな思いがあるけれど、当人に聞かなきゃわからない、本当の真実はいつもひとつ。(コナン君になってしまった)
できるだけ、誤解のないように生きていきたいですね。

本の中では、現実世界とはちょっと離れた、違う世界線を書いているからか、なんとなく読んでいて浮遊感がある。なんなんだろ、このフワフワした感じ。これが読後感。

そしてほとんど全ての登場人物に好感が持てるのはなんでだろう。1人で本物の悪が出てきたけど、それ以外は不思議でクセがあるにも関わらず、主人公には優しくて親切な人ばかり。そしてミステリアス。私は後半に出てきたサーファーのお兄さんが特に好きです。カフカ君と共通の秘密を話したり、弟の大島さんとは違いゆっくりドライブする感じ、素敵。

ハルキスト曰く、本を読んでいるのに、自分のことが書かれているような気になる、自分の深層心理に1歩も2歩も踏み込んでくるような。(階段を下るとかいろんな表現がありますが)小説、物語を読んでて、そんな自分の内に入っていくと言うのはあるのでしょうか。私はまだよくわからない感覚です。今度、実家に帰った時に姉に聞いてみようかな。私の姉は読書家なんです。
その感覚がわかる時がくるのか、また少しずつ作品に触れていけたらと思います。

読んでもよくわからないから、また読みたくなるっていうことなのかもしれません。

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