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頭のいい人が話す前に考えていること|私のイチオシ本

こんにちは。フォトグラファーの宇野です。
突然ですが、皆さんは自分の話し方に自信がありますか?

私は無いです。。

雑談であっても、帰り道で「あの言い方は良くなかったな」「余計なことを言ってしまった」などと、ひとり反省会をよくしています。

そんな私に刺さった本がこちら。「頭のいい人が話す前に考えていること」です。

作者は長年コンサルタントの仕事をしていて、自身の体験の中から感じた「話す前にちゃんと考える」ことの大切さを書いています。そんなこと知ってるよと思ってしまいそうですが、本当の意味で考えられている人、いつもできている人はどれくらいいるでしょう?

この本には耳の痛い言葉がたくさん出てきますが、解決策もしっかり書かれていて親切です。


頭のいい人とは

まずはじめに ”頭のいい人” とはどんな人なのか。

作者は「頭の良さは他者が決める。頭の良い人とはまわりの人から ”頭のいい人” と認識されている人」と書いています。

最近は ”自分軸” の大切さを訴える言葉が多く見られるので、その逆をいくような考えに聞こえますよね。

ただ ”自分の考えが大切” とされる今の世の中だからこそ、相手の立場に立って考える癖をつけ ”頭のいい人” になることを作者は推奨しているのです。

・コミュニケーションの主体は自分ではなく相手にある
・どれだけ優れたアイデアを思いついても、他者に伝わらなければそのアイデアは存在しなかったことになる

本文より

言いたいことが伝わらない、周りが認めてくれないと思っている人ほど、これらの視点が抜けている。そして、周りから ”頭のいい人” と認められた方が話も聞いてもらえるようになるし、やりたいことも通りやすくなる。

結果的に自分らしく生きられるよね、ということです。

あなたはどう答えますか?

では、実践です。

デートで買い物中、相手から「青と白、どっちの服がいいと思う?」と聞かれたら、どう答えますか?

私が思い浮かんだ答えはこの2つでした。

①「何用に買おうとしているの?」と聞いてから、その用途や場面に合いそうな色を答える
② その人に似合うと思う色を答える

作者が推奨するのは「白と青、それぞれどこがいいと思ったの?」という答え方だそうです。

理由は、人は「この人、ちゃんと考えてくれているな」と思う人を信頼し、また話したいと思うから。

自分の好きな色を答えたり、どっちもいいと言うのは「私のことを考えてくれていない」気がするので、相手の満足感は得られないのだとか。

ちなみに良くないのは「最近の流行は〜」などと賢いふりをすることです。これは頷けますよね。

会話に現れる承認欲求

自分の賢さをアピールするのは、相手のことを考えていることとは真逆。

自分の欲=承認欲求を満たしているだけです。

承認欲求って厄介ですよね〜。私もこれが原因と思われる余計な発言を、山ほどしています。でも自覚の有無は別として、承認欲求が全くない人は存在しないのではないでしょうか。

作者も「コミュニケーションにおいて大切なのは”話が上手になること”ではなく”承認欲求をコントロールすること”」と書いています。

承認欲求をコントロールする方法は以下の2つ。

1. 自信を持つこと
2. 口(自己アピール)ではなく結果で自分自身の有能さを示す

本文より

いや、わかるけど・・すぐにできることじゃない!!

ご安心を。人は「親切にされたときに他人を承認したくなる」そうですよ。これならすぐにできそうじゃないですか?

結果を出した上で、他者に親切にできる人はカリスマと呼ばれるようになるのだとか。カリスマを目指すかはさておき、余計な自己アピールの代わりに親切をするのは、精神衛生的にも良い気がします。

頭が良くなる方法

では、どうすれば頭は良くなり、会話の失敗が減るのでしょうか。

そのためには「思考の深め方」を知ることが大切で、深める方法もちゃんと書かれています。

「客観視」「整理」「傾聴」「質問」「言語化」の要素に分けて説明されているのですが、私が気になったのは「整理」の中の「結論から話せ」という項目です。

これはよく言われることですが、結論とは何なのでしょう(知っている言葉を考え直すのも、頭を良くする方法の1つ)。

私は「結果」や「正解」だと思っていたのですが、コミュニケーションにおける結論とは「相手が聞きたい話」のこと。「結論から話せるようになる最も簡単な方法は、結論とは何かを相手に聞くこと」と書かれている通り、結論は相手によって変わります。

やはり相手のことを考えることが大切なのですね。

言い訳を最初にしたり、過程を順番に話すのは自分が言いたいことでしかないそうです。

私はよくオススメのカメラを聞かれるのですが、よく聞くとカメラが欲しいのではなく「スマホで済ませたいけどカメラを買うべきなのか?」という本音が見えることもあります。その場合、オススメのカメラを言うことは結論ではありません。

これは自分が質問者側になった時にも気をつけたいところです。

今回紹介したのはほんの一部で、具体的な例や解決方法がまだまだたくさん書かれています。

コピーライターの方の例など ものづくりの話も出てくるので、クリエイターの方にもオススメ。読みやすい構成になっているので、ぜひ読んでみてください。

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