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【第四の俳優とは】 舞台 「オデッサ」

消費期限一ヶ月過ぎてるわ

こんなに感想が書きにくい舞台が、これまでにあっただろうか。ものすごく面白かったのだけれど、その面白みを伝わるようにどう書けば良いのかが皆目検討がつかないのだ。

舞台は、テキサス州オデッサ。このアジア人人口の少ない閉鎖的な町で起きた殺人事件の容疑者として、ある日本人旅行者が捕まった。この全然英語が話せない重要参考人に事情聴取をする為、その街在住のジムトレーナーの日本人が通訳として駆り出されることとなり…

要約するとこんな感じなのだが
1) 私の育ちはテキサス州
2) 職業:通訳者・翻訳家
3)三谷幸喜の大ファン

… 見ないわけにはいかないんですよ。

通訳場面、はちゃめちゃで最高。英語での尋問は字幕が投影されるのだけれど、この字幕がもはや第4の俳優と言っていい存在感!ニコニコ動画でも時折あるじゃない?字幕の常識の斜め上をいく字幕?

それをさらにパワーマシマシにした感じです。

字幕が出てきた瞬間どーっとみんなが笑うもんだから、英語セリフの後半がところどころ聞き取れない位、ドッカンドッカンウケてました。

英語セリフの監修は宮澤エマさん。とっても自然。英語と日本語以外にも鹿児島弁が重要な存在なのだけれど、こちらの監修は迫田さん(笑)。皆さんマルチタスキング!

すっとんきょうな通訳(?)の中でも、フーダニットな謎解きもどんどん進んでいくので、笑ってるだけでは本筋から置いて行かれてしまいます。脳みそフル回転させたいのに… させたいのに!笑かされてしまうのよ!!!泣き笑い。

ネタバレ避けたいので、細かくは言いませんが、後半の迫田さんの声!反則すぎる!(褒めてます)

今なお存在する差別をチクリと刺したり、「夢」とは何かを考えたり、「英語」だけができればいいってわけではない事への揶揄があったりと、何層にも考えるポイントがあって、今なお噛み噛みしております。

でもでも、一言で言えと言われたら、楽しかったー!に尽きますの。

2024年の舞台初めも幸先が良い。

明日も良い日に。

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