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【笑いとは】 舞台「笑の大学」

死んでいいのは、お肉のためだけだ

「笑い」を書かずにはいられない喜劇作家と、戦時下での表現を制限することが職業の検閲官の、ある脚本をめぐる2人芝居。

笑いを、エンタメを、人々が求めることはいけないことなのか。エンタメとは何か。エンタメを作るとは、意味がないことなのか?

コロナ禍で経験したあれやこれやと呼応した。

表現の自由に対する検閲は、歴史上、手を変え、品を変え繰り返し起きている。でも、検閲される側をも取り込んでしまうエンタメの強さもある。

言われた通りに修正しながら、もっと面白いものを目指す椿の姿に、しゃんとしろと笑いながら言われた気がした。

諦めないこと。
課題があっても、もっと面白いものにしていくこと。
粘りを忘れないこと。

生きて帰ってこい。そして芝居をするんだ

「お国のために命を捧げる」
そんな類のセリフを強制した人が、「死んでいいのはお肉のためだけだ」と伝えるに至る。

面白がることに長けている人は、周りをこんなにも変えていく。逆境を楽しむことで、道は開ける。

ここにはもういない人のことを、たまには思い出して欲しい。

ファイナルファンタジー歌舞伎

FFX歌舞伎でこんなセリフがあった。

ここにはいない人たちを思い出しながら、私は今日も、今日を面白がって生きよう。そこからはきっと、思いがけない世界が広がる。そう信じていよう。

2時間ノンストップでの2人芝居。瞬きしたら、終わっていた。それくらいの体感だった。

花盛り

東京では全く手に入らなかったチケットが、博多で手に入った。見られて、良かった。

明日も良い日に。




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