【ご挨拶とは】 舞台 「My Neighbo(u)r Totoro」 2回目
一回目はこちら。
意図的で野心的とも言える試みの1つに、「日本語」の盛り込み方がありました。「サツキ」「メイ」などの名前は(できる限り)日本語発音になっているのです。英語セリフの中で、名前を自然に、わざとらしくなく日本語発音するのって、実はとても大変なはず。
ハリウッド版ゴジラで、渡辺謙さんが、ゴジラの発音を「ガッジーラ」ではなく、「ゴジラ」としていたこだわりを思い出しました。
それ以外にも、日本語のご挨拶がそのまま使われているのです。「いただきます」「お帰りなさい」「行ってきまーす」「はーーい」
小さい頃教わったご挨拶の言葉は全て、繋げる、繋がる言葉たちです。お家と、お外や人間と自然、自分と他人を結えてくれる力を持つ、呪文のような言葉です。あえて日本語にする事で、呪力を持たせているように感じます。
そうそう、冒頭のアニメーションオマージュも、「u」が「ちょっと失礼」とばかりに「neighbor」の中に入るのも、とても可愛い。
冒頭のススワタリは、落ちなくても可愛いし、落ちたら落ちたで大切な宝物のように黒子さんらがリカバリーをしていくのも可愛い。こういうのって、複数回見られて初めて気づけること。ありがたし。
太古の森の時代、人間は自然に愛されていた。でも、人間の愚かさに失望した自然の精霊さんたちは、人間に姿を見せなくなってしまった。でも、自然に近い存在の子供たちには、心を開いてくれるのだ。
なのに、その子どもの話を、大人はお伽噺として片付けてしまう。大人になるって、不自然になる事なのかも知れない。
大トトロのふっかふか具合にまた癒され、白トトロのイタズラ好きっぷりや、青トトロの「お兄ちゃんぶる」子供らしさとか、浄化作用が半端ない。
舞台版「千と千尋」も、来春ロンドンで開幕する。ロンドンのお客さん、とても反応が良いので、その反応を受けて、「千と千尋」もまた進化するのだろう。それを目撃しにまた来たい。
悩ましい(笑)
明日も良い日に。
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