見出し画像

飲ませるだけじゃ勿体ない母乳

赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸う時、赤ちゃんの唾液が乳首の皮膚からお母さんの体内に入り、脳がそれを分析し、その日の赤ちゃんが必要としている栄養素に合わせて、その日の母乳の栄養素バランスの調整をしているって知っていましたか?

母親の体はすごい!

こんなに素晴らしい母乳ですが、今回は、母乳の他の使用方法について紹介します。

その日の赤ちゃんにとって完璧な栄養素以外に、母乳には抗菌、抗炎の特性も持っているため、あらゆる炎症を和らげる効果があります。

● 鼻づまり

赤ちゃんは、大人のように鼻をかむことが出来ません。
赤ちゃんが鼻水っぽくて、それが出せないでいると(鼻がかめませんので)、鼻が詰まってしまいます。
鼻が詰まると、鼻で呼吸出来なくなり、苦しいのは言うまでもありませんね。チューブのようなもので吸ったとしても、炎症は収まらないので、また直ぐに詰まります。

搾乳した母乳をスポイトやシリンジ等に入れ、2~3滴、鼻の中へ入れてみて下さい。1日に数回。
赤ちゃんは嫌がると思うので、寝ている時に行うのがお勧めです。(目覚めてしまうでしょうが、しっかりと奥まで入れれます。)
鼻がつーんとすることはありません。
母乳は体液です。水の場合は鼻の奥に入るとつーんとなりますが、体液ではならないんです。(昔、鼻から牛乳を出して遊んでいた子とかいましたよね?)

この鼻詰まりに母乳は、私も息子が赤ちゃんの時に何回かやりました。
しっかり奥まで入った場合、胸を張って、「効果抜群」と断言できます。

● 目の炎症や目やに等の目のトラブル

これもスポイトやシリンジで、十分に気をつけながら(目に直接触らないように!)、1~2滴程入れてあげて下さい。1日に何回は行います。
これも、鼻詰まりと同様、効果抜群です。

● 耳の炎症

これもスポイトで1~2滴入れるだけです。

● オムツかぶれや、その他、肌の炎症(アトピーにも)

直接塗ってから自然乾燥でもいいですし、べたつくようなら、数分後に拭き取って良いです。搾乳した母乳が多い場合は、お風呂の中へ入れても良いです。
オムツ替えでお尻を拭く時に、布に染み込ませて、お尻を拭くのもあります。尚、市販のワイプはかぶれ易くなりますので、基本的に、お尻を拭くのはぬるま湯を染み込ませた布がお勧めです。

● 目の腫れ、目のクマ

寝不足なお母様の目のケアとして、使えちゃいます。
冷たくした母乳をコットンや布にたっぷりと染み込ませ、新鮮なうちに目に当て休みます。(その後は洗い流しましょう。)
目薬のように1~2滴、直接目に入れるのも効果があります。

● 切り傷、擦傷等の傷口

外出先で傷口を直ぐに洗えない、という場合は、母乳が大活躍!
傷口を洗えたとしても、その後消毒等何もできない、という場合もお勧めです。(手で母乳を搾乳できるようにしておくのは便利です!)
また、母乳育児の初期で、おっぱいの乳首が痛くなった時や、切れてしまった時も、母乳が使えます。乳首の傷やヒリヒリは、母乳を塗った後、ラノリン(羊毛の脂質)を塗っておくことをお勧めします。(赤ちゃんにも無害です。)

● 虫刺され

刺されて痛いところ、かゆいところに直接塗って、自然乾燥させます。
かゆみが緩和されますし、刺された箇所が膨らんでいる場合は、炎症を抑えてくれます。

● ニキビ、吹き出物、水疱瘡、イボ等のできもの

上記と同じです。炎症を抑え、かゆみも緩和します。
イボは長期で塗っていきましょう。

● 喉の腫れ、咳、口内炎

母乳でうがいをします。
勇気のある方は、母乳を飲んでも効果大!

● ヘルペス 

ヘルペスの出ているところに母乳を塗って自然乾燥させます。

● 洗顔

母乳をたっぷり染み込ませたコットンで優しく顔を拭き取ります。
もちろん、分厚い化粧は落とせませんが、酵素の力で汚れはある程度落とせます。美肌効果もありますし、肌の抵抗力を上げます。

● シミ

母乳に含まれる乳清は、美白効果が高いです。
美白効果の高い化粧品に乳清が使われているのもこのためですね。
洗顔後、気になるシミに、集中的に馴染ませます。
頑固なシミは、時間がかかりますので、根気よく続けるのが大切です。
お気に入りの化粧水に母乳を混ぜるのもいいですね。(その場合、出来るだけ直ぐに使い切ること。冷蔵保存で3日以内。)

● 乾燥肌

母乳には保湿性もありますので、乾燥しているお肌にも効果があります。
唇の乾燥にも効果ありです。
ただし、時間が経つと母乳独特の臭い(赤ちゃんの香り?)が出て気になることもあるので、気になる場合は拭き取ったり、洗い流したほうが良いです。

● 巻き爪の炎症

痛い巻き爪の炎症や化膿に良く効きます。
痛い部分に塗って、自然乾燥させます。

● 乳歯が生えてくる時の痛みや炎症

清潔なハンカチやガーゼ(飲み込めない程度の大きさ)に母乳をたっぷりと染み込ませ、噛ませてあげましょう。歯茎の炎症を抑え、痛みを緩和してくれます。虫歯の痛みにもある程度効果があります。

● 風邪薬

100%母乳育児の赤ちゃんはなかなか風邪を引かないものですが、上のお子様が風を引いた、親が風邪を引いた、なんていう場合、搾乳した新鮮な母乳を1カップ程を飲むと、早期で風邪が治ります。
風邪と同時に喉の腫れがある場合は、母乳でうがいするのもお勧めです。

● 緊急のコンタクトレンズ保管又は洗浄

搾乳したばかりの母乳は無菌状態です。
コンタクトレンズにゴミが付いて、急いで洗わないといけない時や、コンタクトレンズ保管用の液体が無い時に、応急措置として使えます。常温の場合、6時間までは大丈夫です。

● 糖尿病の予防&改善

熱処理をされていない、搾乳されただけの乳汁は、人間のものでも、動物のものでも、糖尿病を予防したり、改善させたりすることが可能です。
これは、生乳(熱消毒していない)であることが条件です。

● 料理やお菓子作りに使う

市販の牛乳を使うぐらいなら、新鮮な母乳のほうが、よっぽと健康的です
母乳は、もちろん、ホルモン剤不使用、抗生物質不使用、そして放し飼いです!
酵素や乳酸菌が生きたままですから、チーズやヨーグルトも非常に作りやすいですよ。私は、息子に母乳ヨーグルトをよく作ってあげていました。
また、乳歯が生えてきて痛がっている時は、母乳アイスも作ってあげていました。(ただ単に凍らしただけですが。)

● 植物への栄養

少量だけでも十分で、植物が生き生きしてきます。。水に混ぜて与えます。
大量に与えると根が腐食する可能性があるので、注意です。

● 寄付する

母乳があり余っている場合、寄付することが可能です。
病院へ問い合わせてもいいですし、母乳ドナー関連の協会へ問い合わせても。
私も、沢山の母乳を寄付しましたが、これで助かる命もあるかもしれませんね。

以上と色々ありますが、授乳中の方は、是非試されてみて下さい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?