見出し画像

パニック障害と鍼灸治療2



■考え方の癖に気づく
 
この言葉 パニック障害について書いてある書籍を数冊読んだ方なら
みな聞き憶えあるんじゃないでしょうか。
私は自分がパニック障害だと診断されてから
たくさんの本を読みました。
自分はパニックだけでなく、
鬱やADHDでもあるのではないか・・とも考え
発達障害や鬱改善に関する本も読みました。
(結果どちらでもなさそうでしたが)
それらの書籍でも、よくこの言葉をみかけました。

だから、頭では分かっていたんです。
自分の考え方で偏っている部分は、
な~んとなく。

前回書きましたが
鍼灸医のM先生は私のそんな「な~んとなく」を
「まじでこれやばい考え方やったな。わたしって偏りまくっってるんや。」
と確信させてくれました。

(前回の内容)
  M先生と話す中で
  私は自分にとても厳しい人間なんだという事や、
  人が良過ぎること、先読みしすぎている事に気づかされました。

これが「な~んとなく」ではなく、確信に変わり
そのうえで毎日の生活を送ってみると、
自分がストレスをため込んで体調が悪くなるタイミングに
多くの場合この考え方の癖というか
「偏り」が関わっていることを実感する事ができました。

実感できたら治すのみです。
でも、この「実感」があることが
自分改革、治療への第一歩を踏み出す原動力になるんです。

私は発症してからM先生に出会うまでの
11年間、自分の病気の事を誰かと深く話す機会には恵まれませんでした。
悪いときはひどく悪いですが、
良くなったら普通の人です。
もともと明朗快活な性格である事も重なり
人から病気であることは全く分からなかったと思います。
残念ながら一番の話し相手になるはずの元旦那さんは
自分の事にしか興味がない人でしたから、
治療に関しては天涯孤独状態でした。

でもそれがいけなかったんですね。
私はもっと健康に貪欲に、
周りの人に迷惑をかけまくってでも
自分の治療に専念しなければいけなかったんだと
今は反省しています。

だからもし今
「実感」ができていない同じ病気の方がいらっしゃったら
自分の治療を「家族の最優先事項」とし
家族全員でこの病気について調べ・理解し
話し合って下さい。

それができない方は是非
「カウンセリング」を受けて下さい。

人と話すことで偏った自分に気づき
実感して始めて
鍼灸の世界で言う「気」を改善していく
第一歩が踏み出せると思います。

■娘のこと「起立性調節障害」※薬には必ず副作用がある

私がM先生に出会えたのは、
娘が中2の時にこの病気と診断されたことがきっかけでした。
娘は体がしんどくて手足に力が入らず
学校に行くことが出来なくなっていました。
京都の有名な大学病院に1年通いましたが、
病院で出された薬では全く良くなりませんでした。

この病気は西洋医学(病院)の世界では
パニック障害同様、明確な治療法はありません。
ですが先生方の間ではマニュアルがある様で
なぜか子供なのに精神科も受診させられますし
小児科でもとっかえひっかえ薬を処方されます。

毎月通院の度に長い待ち時間と良くならない苛立ちで
親子でどっと疲れをため込み、
あの1年間は二人とも体を悪くしただけの時間でした。
「そこまで言うか」
と思われるかもしれませんが、
これには理由があります。

表題に書いた、薬の副作用です。
大学病院の先生は動悸が早くてしんどいと言っている娘に
なぜか血圧を調整する薬を処方されました。
便秘があると言うと便秘薬
頭が痛いと言うと鎮痛剤です。
それに頼んでもいないのに精神科に通され
週に1回しか病院に来ない精神科医からは、
抗うつ薬を処方されました。

それがマニュアルなんだと思いますが、
さすがに抗うつ薬は飲ませませんでしたが、
その他を飲んでもどれも良くならず、
むしろ便秘と頭痛はどんどん悪化していきました。
もう藁にもすがりたい思いでした。

これが「薬害」だと気づかさせてくれたのは
他でもないM先生の言葉からでした。
始めて娘がM先生に診てもらった日、
先生ははっきりと、明朗快活に
「あはは!そりゃ便秘の子に便秘薬って・・自分で出す力奪われるわな!」
「頭痛薬は飲めば飲むほど、痛みに敏感になるで~」
「なんで血圧が低いわけじゃにのに血圧上げる薬なん?」
「抗うつ薬?それいる?!」
と近所のおばちゃんの様なテンションで、あっさり言い放ってくれました。

私も娘も、目がテン、としましたが、
でもなんだか本物に出会ったような
これから私たちは上昇気流に乗って上に上がっていけるんだと言うような、
そんな安心感に包まれたことを思い出せます。

東洋医学では人間本来の治癒力を取り戻す治療をします。
対処療法である西洋医学とは
根本的に考え方が全く違うのです。

「だから使い分けが大事やねん!」
とM先生は言います。

自分の病気の症状や年齢、今置かれている状況に応じて、
対処療法でいくか
時間をかけた根本治療でいくかを
選択する必要があるんです。

私は先生に言いました
「それ、学校で教えて欲しかったです。」と。

自分のパニックだって、その事さえ知っていたら、
こんなに長く抗うつ薬を飲まなくて済んだし
改善の糸口をもっと早くみつけられていたに違いありません。

今日もまた長くなりました。
パニック治療について、
もっと聞きたい方がきっとおられると思いますが
またそれは追々・・




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?