クライアントがデザイナーを起用する理由
わたしたちデザイナーが、デザイナーとして活動できる理由は、デザインを求める人が居てくれるから。
大好きなデザイナー業で生計を立てられるのは、デザインに価値を感じ、お金を対価として支払ってくれる人たちがいるからです。感謝。
デザイナーといっても、デザイン会社もあれば私のようにフリーで活動しているデザイナーもいます。どちらもデザインを提供するという意味では、立場は同じですね。
有名デザイン会社に依頼すれば、素晴らしいデザインが出来上がることは想像に容易い。だからといってデザインを求めるクライアントすべてが、大手デザイン会社に依頼するのかといえばそうではなく、違う現実があって。
だからわたしみたいな単独デザイナーでも、仕事をいただけ成り立っている、ということになります。
同じデザイナーでも、デザイン会社ではなくフリーランスに依頼するクライアントは、どのような考えから、フリーランスを選んでいるのかという点で今回は考えてみたいと思います。
デザイン会社でもデザイナー事務所でも、はたまたフリーランスデザイナーでも。
クライアントがデザイン制作を依頼するにあたって検討材料となるのは以下3点かと。
クリエイティブ ー 期待を超えるデザインを作ってもらえるか。
費用面 ー 低予算で制作可能か。
相性・人間性 ー デザイナーとコミュニケーションが正常に取れるか。
わたしの経験則からの話で恐縮ですが、フリーランスにデザイン制作の依頼を検討する初回クライアントは、以下の傾向があるなと感じています。
あ、抜けてた。追加でひとつ。
もうひとつは、「個人的な理由」が起因してる気がしてます。
多くの人と関わってきた中で間違いないと断言できるのは、気に入った人に依頼したい、という心理が働いているということ。
前回うまくいってたら、失敗したくないという不安からも開放される。
お財布にも優しい価格設定だった。対応も文句なしだった。
となれば、また新たに依頼先を探す苦労を自ら選ぶ人はいない。
わたしが依頼する側なら絶対そうで、自らハラハラドキドキのスリルを味わう旅に出るようなことは選びません。。絶対に。。
だからかデザインは、他業種と比較しても、リピーターが多い世界な気がします。気に入ってくれたら、離れないというか。そんな感じ。
クライアントとしての接点から、とても仲良くなった経営者のとある方に、興味本意で話を聞いたことがあります。(仲良くなれないと聞けない)
今までお願いしてきたデザイナーさんはどんな人だったか、そして、どうしてまた新たに探すことになったのか、と。
はたしてそのこころは・・・
以前お願いしてたデザイナーとは反りが合わず、苦痛だったと。
デザインが悪いわけでも、ミスが多いわけでもない。ただ、反りが合わなかったと。。こうやって聞くと、だいぶ怖いけれど。笑
クライアントとの関係性が、まさか今後の仕事の有無を決める事になっているとは、当のデザイナーは気づかないまま過ぎて行くことも多いわけで。
大人はいちいち、言わない。指摘しないから。
「次からは依頼しない」、クライアントは、冷酷に淡々とただその選択をするだけです。
もしクレームを言ってくれる神様が居たとしたら、それは自分が気づかない点に気づかせてくれるチャンスかも知れない。
そう思うと、クレームというのは決して嬉しいものではないけれど、無視はできません。自分を振り返るチャンスと捉えるようにしています。
わたしもクレームが出たらちょっとは凹みます。でも、起きたことは取り消せない。だから真摯に向き合う姿勢を大切にしています。
とはいえ、安くなくて良い、というクライアントも一定数はいて、フリーランスデザイナーに依頼しないクライアントもいます。
費用対効果というよりは、大手という安心感・人材の豊富さを買うタイプということです。割り切り大事。
フリーランスデザイナーで生きていくということは、アシスタントもいなければ上司も居ないということ。
すべてが自由。
ただその反面、乗り越えないといけないことも多かった気がします。
ひとりってきついときある。特に駆け出しのときはそう。
一匹狼上等で生きられる人は、強いけれど。
そんな人ばかりじゃないと思います。
こんな私ですが、仲良くしてください。
今日も読んでくれてありがとう(きす)
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