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外科医用語で浦島太郎を読んでみた(本編と解説バージョン)

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摩訶不思議の外科医の世界の、独特な用語で浦島太郎を読んでみました。同じ業界の方も、そうでない方もお楽しみいただけます。
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外科医用語で浦島太郎を読んでみた(解説バージョン)

※解説バージョンです。()の中が解説になります。

昔むかし、ある地域中核病院の近くに、患者さんの話をすぐに遮らないこと(ほとんどの医者は、5分以内に患者さんの話を遮ります)で有名な優しい浦島太郎先生という外科のチューベン(医者になって10年目前後の、まあまあなんでも出来る医師のこと)がいました。

ある日の緊急ラパアッペ(ラパ=腹腔鏡下、アッペ=虫垂切除術、つまり緊急の手術です。簡単な手術です。

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外科医用語で浦島太郎を読んでみた

昔むかし、ある地域中核病院の近くに、患者さんの話をすぐに遮らないことで有名な優しい浦島太郎先生という外科のチューベンがいました。

ある日の緊急ラパアッペを終えた後、浦島先生がストレッチャーを押しながら病理室を通りがかると、研修医たちが大きな亀の検体を整理しています。

「おやおや、ちゃんとリンパ節は掘ったのかい。かわいそうに、逃がしておやり」

「いやだよ、僕のエルステの検体なんだもの。ちゃ

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