DREAM

フィクション小説、詩、思うこと、つれづれ。。 全て作りものですので実在する人物とは無関…

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フィクション小説、詩、思うこと、つれづれ。。 全て作りものですので実在する人物とは無関係です。 シンパパなので子育てのことも書くかも。。。 マイペース更新ですが、一気に更新するかも(笑)

最近の記事

【小説】鳥かごの外は。。。#14

後ろから抱きしめられて、我に返った。 いつの間にか、寝ていたらしい。 いや、気絶したのかもしれない。。。 どちらにしても、意識がしばらく無かったようだ。 恐らくほんの一瞬の間だとは思う。 それでもアキラに抱きしめられるまで、気が付かなかったことに驚いた。 抱き寄せてくれるアキラの力の入れ方に優しさを感じながら、時が止まればいいのにと思った。 時刻はもう帰り支度をしなければならない時刻・・・ 微笑み返すのが精いっぱいだった・・・ まるで夢のよう・・・・ そうつぶやいた後

    • 【小説】鳥かごの外は。。。#13

      脱力するほど愛されたことなどあっただろうか・・・ アヤはこんな愛され方など現実に無いと思っていた。 実際、今までお付き合いしたことのある男性は、自分の欲望を満たせればよかった。 最初の雰囲気こそ気を使ってくれるが、始まってしまえば自分が果てるだけが目的で、それが普通と思っていた。 それが、アヤが愛されていると実感でき、それ以上の喜びを重視してくれるなんて思ってもみなかった。 それまでは、母性のような気持ちで相手を受け入れていたため、自分から求めることなど皆無だったし、そん

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      • 【小説】鳥かごの外は。。。#12

        かわいいな・・・ 両手を上にあげて、手のひらを閉じて仰向けになった姿が、猫がじゃれようとしているように見えて、たまらなくかわいく見えた。 これだけスタイルがいい人を見たことがない。 人間どこかしらバランスが取れていないところがあるもので、アキラ自身も自分のアンバランスな体系が気に入らなかった。 高身長であるにもかかわらず短足胴長だと思っていたため、他人から足が長いと言われても、まったく嬉しくなかった。 それが、目の前の女性はプロポーションが完璧だった。 毎朝欠かさずし

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        • 【小説】鳥かごの外は。。。#11

          アキラの手が移動する。 緩慢に、しかもアヤの反応を試すように、絶妙な感触で滑っていく・・・ その緩慢さと感触が、気持ちに火を点け続けていく・・・

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        【小説】鳥かごの外は。。。#14

          【小説】鳥かごの外は。。。#10

          アキラはチェックインを済ませることにした。 今回はシングルでの予約なのだが、一緒に部屋に入れるのだろうか? ホテルに行く道中に色々と考えていた。 ホテルは最近建てられたデザイナーズホテルだった。 どこかの階では催し物ができるようなっているらしく、当日もどこかの企業のお祝い会が催されるようだった。 ということは、宿泊者以外の来訪客も多いはずなので、彼女が入っていっても何ら問題はなかった。 なおかつ、宿泊客と来訪客の、使用エレベータの区別が無い。 アキラはホッとしてチェック

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          【小説】鳥かごの外は。。。#10

          【小説】鳥かごの外は。。。#9

          決めてしまってから、どうしようもない不安に襲われていた。 何しろ、まじめに誠実に生きていくことが正しいと思い込んできたのだから、こういう事態になってから、改めてこのままでいいのだろうか?と思ってしまっている。 「今更考えても仕方ないだろ」 そう思っていた。 アキラの家庭は相変わらずで、子供たちにとっては、かなりきつかったかもしれない。 アキラは自分よりも、子供に対してあまり思い入れが無い妻が、理解できなかった。 このままでは悪い方向に行ってしまう だからと言って家庭の外

          【小説】鳥かごの外は。。。#9

          【小説】鳥かごの外は。。。#8

          アキラは長年ためてきた500円玉貯金箱がいくら入っているのかが気になっていた。 500円玉だけではないので丸々期待した通りの金額が入っているわけがないのだが、それでもそこそこ入っているはずだった。 どうしても会いたい。。。 そもそも片道の代金は。。。空に上がらないと行けない。。。 大手で調べると片道だけども相当かかる。 日帰りで行くには何となくもったいない。 「片道で20,000以上か。。。」 溜息しか出ない。。。お小遣い制のアキラのどこにそんなお金が。。。 しかし、

          【小説】鳥かごの外は。。。#8

          【小説】鳥かごの外は。。。#7

          アキラは情熱的な感情を抑えられなかった。 だからと言って、それを直接ぶつけることなどできるわけがなかった。 すごく。。。度肝を抜かるほどのスタイルの良さ、品がある性格、言葉遣い。。。 そして、大胆な彼女。。。 全てが魅力的だった。 それだけに彼女の悩みや相談は全力でこたえたかった。 アヤもまた、アキラの人柄に惹かれていく一方だった。 どうしても離したくない男性になっていった。 「アキラはどんな顔しているの?見てみたい。。。」 アキラは躊躇した。取り立てて二枚目でもイ

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          【小説】鳥かごの外は。。。#7

          【小説】鳥かごの外は。。。#6

          アキラは朝が待ち遠しかった。 とても新鮮な気持ちでメールを打つことができるし、朝を快適に迎えることができる。なにより。。。乾いていた毎日に張りが出る。 お互いの子供の年も似ているので、会話も合う。 お互いの子育ての悩み、パートナーへの悩み、それ以外にもいろいろ。 それも新鮮なことだった。他の家庭の問題などは聞いたこともない。 ましてや異性から相談をされるなんて経験がなかった。 それだけでも特別感があり、アキラは高揚した気持ちを抑えられなくなっていた。 それは相手も同じこと

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          【小説】鳥かごの外は。。。#6

          【小説】鳥かごの外は。。。#5

          どうしよう。。。 気持ちは即答したい気持ちだった。 でも、もともと婚外に否定的な考え方をしていたので、いくら仮想とはいえ踏み込んでしまっていいはずがないという想いも強い。 いろいろと考えていたものの、あっという間に3日が過ぎていた。 あまり待たせるつもりはなかった。本来なら白黒はっきりつけられる性格なのに恋愛は例外のようだ。 更に2日経った。 返事を保留している罪悪感もあり、もう答えを出すしかないと半ば追い詰められた感じでもある。 「迷ったらGo!だよな」 な

          【小説】鳥かごの外は。。。#5

          【小説】鳥かごの外は。。。#4

          顔を合わせないから、深い仲になるわけもない。そう思っていたら、なんだか気軽に受け答えできた。 実はアキラは気が弱く、ナンパなどはしたことがなかった。今までの恋愛も、自分から告白して付き合った経験はあまり無かった。失敗することが恥と教育されてきたところがあり、その影響がかなり強かった。だから、何度断られてもナンパをしていく男性のことが理解できなかった。 だが、ネットの世界はバーチャルなため、全く気にしなくていいところがある。それでもアキラは自分からは話しかけることはなかった

          【小説】鳥かごの外は。。。#4

          【小説】鳥かごの外は。。。#3

          ある日、子供の夜泣きで起きたが、ミルクを与えたら子供がすんなり寝てしまったことがあった。 すぐに寝付けない。 しばらくボーっとしていたが、ヒマすぎてPCの電源を入れる。 最初はネットニュースを見ていたが、TVや新聞で見る内容とさほど変わらず、飽きてきた。 そういえば、会社の同僚がブログがどうのこうのと言っていたな… その時聞いていたブログのサービスサイトを検索し、覗くことにした。 いろいろなサービスがあるらしいが、アキラにはまったく理解できなかった。 何をするための

          【小説】鳥かごの外は。。。#3

          【小説】鳥かごの外は。。。#2

          アキラは何かを変えないといけないと思っていたが、妻と意見が対立してしまい、激しい喧嘩になる。 子どものために我慢する場合もあったが、徹夜で喧嘩する場合も多かった。 二人いるのだから、家事、育児を旦那がするのは当然!という妻の意見。 アキラは全く反論するつもりもなかったし、否定するつもりもなかった。 むしろ当然だと思い、率先してやりたかった。 しかし、当の妻がその時間に制限をかける。 妻が「寝られないから!」という理由で暗に自分が寝ている間は家事、育児をするな!とい

          【小説】鳥かごの外は。。。#2

          【小説】鳥かごの外は。。。#1

          なんでこの人と結婚したんだろう。。。 アキラはつくづくそんなことを思っていた。 実は何気ない日常こそが幸せの証であるのだが、そんな風に思えなかった。 娘が二人いる。 明るい娘で、何の不満もない。 そこには幸せが確かにあったのだろう。 人は「もっと」を求めてしまう生き物なのかもしれない。 それが自己研鑽や自己啓発などに向かえばいいが、単に欲望を求めてしまう人も多いかもしれない。 アキラの子供たちはイクメンなどの言葉ができるよりもはるか前に生まれた。 生まれた

          【小説】鳥かごの外は。。。#1

          穏やかに。。。

          人生を賭して行動したにもかかわらず 人生を賭すほどではなかったことがある 結果は散々で見るも無残なものだけど そこにこだわってもしかたがないと人は言う こだわりたくてこだわっているわけではない 吐き出し切らないと、終わりにできないから。。。 吐き出せばそれが、悪とでもいうかのごとく 正論という刃を振りかざす人がいる 人間は実際には感情があるから 正論通りにはいかないものだ それでもあるべき論、すべき論という大義名分で 言いたいことだけを言い、その想いを認

          穏やかに。。。

          はじめの一歩。。。noteを始める

          昔、ブログを書いていたこともあったが、ここ数年はまるでやっていなかった。 ブログは文学的な文章に仕上がると、自己満足できてよかった。 今はそういう意味ではネタになるなどという見方をして生活していないため、書くことも全く思いつかないことが多いかもしれないが、少しずつ始めてみようかなと思う。 今日はふと、自分の身に降りかかったことを詩的に表現できたらと思ったら、なぜかnoteが頭に浮かんだ。 自分のこと、子供のこと、シンパパであること。。。そのほかにもいろいろ 書くこと

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