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入口と出口を企画しよう。

第2回目の企画メシ。
今回は放送作家の大井洋一さんをゲストに、
『放送の企画』です。

大井さんの柔らかい雰囲気。
話を聞くにつれて、
どんどん伝わってくる内なる熱量。
その素敵なギャップに圧倒されました。

他の企画生の企画に対してのフィードバックで、
「くだらないけど、いいもの見たってなるといいよね」という一言も印象的でした。

入口と出口のギャップで、
企画はさらに魅力的になる可能性を
秘めているんだ。

大井さんから受け取った外側にまとう雰囲気と
内側からの熱量の素敵なギャップ。
そして大井さんが企画に対してかけることばからもそんなことを感じました。

ちょうど1ヶ月ほど前に、わたしはカンヌ・ライオンズ参加のためにフランス・カンヌに渡っており、現地から企画メシを受講していました。

カンヌで評価される広告は、社会課題に対して果敢に挑んでいて、かつクリエイティブとして、面白くて、愛らしくて、皮肉が効いていて。
そこで気づいたのは、誠実さとユーモアは両立するということでした。

社会課題について考えていると、どうしても頭が真面目モードになってしまって、誠実に誠実にと思いながら企画してしまう。

もちろん問題に対して向き合い切る誠実な姿勢は大前提、クリエイターとして大事です。
何があっても、絶対に捨てません。

ただ、だからといって、
ユーモアを封印しろということではありません。

個人的には、
そのバランスが極めて難しいと感じています。

私がその難しさに直面したのは、広告クリエイティブを通して世界と競い合うタイミングでしたが、今回の企画メシでも同じようなことを感じました。

今回の課題は、新しいドッキリの企画。

わたしは、ドッキリをビジネスにする、
「ビジネスドッキリ」を考えました。

提出した企画書

着想を得たのは、今年のカンヌ・ライオンズでも多くの部門で受賞を期待されていた「The Lost Class」。

この企画をどう捉えるかどうかは人それぞれだと思いますが、私は壮大なドッキリだと解釈していました。

そして、そのドッキリが銃社会に対しての問題提起、社会を前進させるためのアクションになっていることに、ものすごく衝撃を受けたのです。

ドッキリをエンターテイメントではなく、
教育ビジネスへ。

それが大きな方針となり、
自らの偏見に気づかせて学ぶ教育プログラムとしてのドッキリを企画しました。

今回の企画で、改めて大切なことに
気づかされました。

企画の入口(包み紙)と出口(包みを開けたあとの読後感)の設計がとても大切だということ。

気持ちのよい読後感でないときほど、入口の設計が大事になるということ。

それに気づけたとき、
「誠実さとユーモアは両立する」の解像度が上がった気がしました。

今考えてみれば、企画する人として、広告に携わる人として当たり前のようにも思いますが、
自分の企画にのめり込んでいくとつい忘れがちなんですよね。

脳みそが真面目モードになる、と言いますか。

でも、「自分はこんな教育プログラム受けなくても…」と思っている人がついつい動いてしまう入口(包み紙)まで考えられれば
企画はもっと飛躍するかもしれない。

関係なかった人まで、巻き込めるかもしれない。

今回も多くの気づきがありましたし、
企画と向き合えて幸せな時間でした。

多くの企画生の方に自分の企画を評価&コメントいただけて、とても励みになりました。
ありがとうございます。

次回も全力でいきます!!!!!!!!!!!!

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