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「山だって行けるし」というドリフにしかないプロダクトの話

PBやオリジナルブランドを始めたかったわけじゃない。
だけど運良くドリフにしかないプロダクトを作ってもらえることになった。
これらのプロダクトを「山だって行けるし」というカテゴリとして展開を考えています。その背景や経緯や展望のあれこれを記載しておきます。あ、プロダクトや品揃えに関する今のドリフの考えでもあります。

◾️名前の由来

実はドリフは「ドリフターズスタンド」という店名になる前に、9割方決めていた店名が「山だって行けるし」。
山にも行ける旅道具を扱い、クラフトビールだってキャリーすればいいじゃん。
ってコンセプトをわかりやすく表現したつもりだった。きっと「山と道」とか「道がまっすぐ」の日本語名称が印象にあったんだと思う。
だけど開業前に数人に話したところ誰もがもれなく「ポカーン」としてしまうような反応。なんか違うのかなって気づいて、カタカナ(英語)店名にしようと浮かんできたのが「ドリフ」ってキャッチーに読んでもらえそうな今の店名。
あのまま「山だって行けるし」にしてたら、今頃「ヤマイケ」とか言われてたのかな(笑。

あ、せっかくだから今、カテゴリ/ブランド名に「山だって行けるし」を使おうって思ったという話。ロゴとかはまだ無いです。

◼︎コンセプト

「自分達が旅に出るときに間違いなく手に取っているであろうプロダクト」

である事は間違いありませんが、カチッと決めてるわけじゃないです。

今は半袖ウールポケT(2022春リリースのアーカイブ)と、メリノカンガルークルー(2022.12.19 リリース予定)の2アイテムを展開するだけです。ラインナップを積極拡大したい訳でもないし、無理やり考えることもしません。自然と欲しくなって誰かに相談して作ってたくらいの感じでやれたらいいなと。そもそもこの規模で出来るのは相当な縁がないと無理でしょうしね。僕らの目の届く範囲で売り切れる量なんて微々たるもんです…。

Merino Kangaroo Crew
Wool Pocket T-shirt

◾️クラフトマンの作るオリジナルが一番かっこいい

とずっと思っています。彼らがひとつのプロダクトを生み出すためにどんだけ時間かけて、ブラッシュアップしているか…。
なので「別注」とか「コラボ」をむやみにオファーするようなショップにはなりたく無いと思っています。もちろん、クラフトマン側からのオファーがあった場合はありがたくお願いさせてもらっています。
何せ「モノづくり」に関しては「センス」が無いことを自覚しています。それがあったら作り手の方に回っているので、売り手としては「身の丈」にあった形と思っています。それがドリフの根底にある考え方です。

◾️コンセプト作りとそれを伝えることは好きで得意

一方で「遊び手(ユーザー)」としての「あったらいいな(by小林製薬)」の発想は大好き。コンセプト作りの類は大好物です。それをカタチにしたのがドリフですから。
加えて、今ある好きなプロダクトにしっかりとストーリーを載せて価値を発信することも好きですし、売り手としてのドリフの価値の根幹をなす部分だと思っています。
そんな中で3年以上、売り手をしていると「自分達が使いたくて」「店のラインナップに無い」ピース、カテゴリに気づくのも必然だったかもしれません。

◾️運の良さ

これはドリフを始めてからつくづく感じること。ドリフを楽しくしてくれるメンバーと呼ぶべきお客さんに恵まれて過ぎていることは言うまでもない。
その最たる1人であり、外遊びの1歩先の世界を見せてくれるナオキングが、天然素材に強みを持つプレミアムなドメスティックブランドの人だった。
「なんかやります?」って言われたら、そりゃもうアレもコレもやりたくなるわけで。更にはやりたいこと伝えると以心伝心で返ってくるわけで、もう最高。

◾️独自の場所であるために

「ガレージブランド取扱店」も「クラフトビールのボトルショップ」も、もはや珍しくなく、ともすれば画一的な「似たような店」になってきます。そのミックス店舗ですら、今はギリギリ独自だけど、一瞬で模倣可能なビジネスモデルです。

ドリフはリアルで集まる・繋がる価値を大事にしたいから、その中で独自でわざわざ来てもらえる店になるために必要なことを常に考えています。

その結論の最たるものは「場所(リアル)の価値」であり、もう一段掘り下げると「人が繋がるコミュニティ」と「次の旅(遊び)に繋がる気づき」です。

それに加えるとすれば「品揃え」だと思います。来店動機のひとつとして。そのために「ドリフにしかないプロダクト」がほんの少しだけあったらいいなと考えています。
始めたばかりの頃は思いもしなかったですけど、やっていくと気づくんです。良いプロダクトでも、ただ漫然と扱い続けるだけじゃ、場所の価値は退化するんです。しっかりと価値を伝え続けることは勿論、一定の鮮度は必要なんですね。

◾️今後について

って書こうとしたけど、何もないことに気づきました。でもそれって余地しかない。ってことにしておきます。もちろん、やりたいことはありますよ。縁があってリリースの報告が出来ることを楽しみにしています。かなりゆっくりだと思いますが…。

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