危ない?

“危ない”と”信じる”の間で揺れるのが育児。

その“危ない”は、冷静な判断から来ているか?
親の”不安”から来ているか?

私は、小児科医だが、”危ない”を言わずに大量の冷や汗をかきながら、ドキドキしていることが沢山ある。
平気な顔で、見ないフリで、笑顔で、”不安”な自分を説き伏せる。
“大丈夫。本当に大きな怪我や、心に傷をおったり、命に関わると思う?”
“この子にこの経験をさせないリスクは何?”

本当は、”危ない”を皆排除したい。
疲れている時ほど、根こそぎ排除したい。
全てから守りたくなる。

でも、
子供の年齢とキャラクターと、場所と時代に応じた信用をしなくては、彼らが育つチャンスを取ってしまう。そして、人間は失敗から学ぶ。歩いて転ばない子供は居ない。

無理はしなくて良い。
本当に”危ない”事は、先にリスクマネージメントの必要がある。

でも、本当にダメなほど危ないか?
何処かのタイミングで一度、家族で話し合ってみても良いのではないか?

正解は無い。

明日の私が”危ない”を連呼する可能性もある。

でも、
親の不安から、一歩踏み出す勇気の無い人間が育ってしまう事は恐ろしい。

多くの親は先に死ぬのだから。

#育児 #子育て #人生 #エッセイ #親の責任


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?