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元緘黙症が産婦人科医になってみたら

皆さんこんにちは
コユキまいです。

さて
産婦人科医になった私ですが
なんといっても衝撃的なのは
「お産」でした。
たまたま実習でも
お産を見てなかったから
全くイメージできなかったのですが
まあとにかく
「これは大変なところに来てしまった」
という感じ。

元々緘黙(かんもく)症だったり
極度に緊張するような性格なので
咄嗟の判断とかとても苦手。
だけど、お産の現場って
咄嗟の判断の連続で
最終的に
お母さんと赤ちゃんが
無事生まれるまでサポートする
というのは
とにかくエネルギーを使います。

ただ、
今更道を変えると
思えるわけでもなく
いわゆる婦人科の病気の方と
お話しすることは
結構楽しかったので
脱落せずに
続けることができました。

元緘黙症として
初対面の人は苦手なので
病棟の患者さんを診ることは
一番ストレスのない仕事でした。
毎日顔を合わせることで
お互いに打ち解けあうことが
できるからですね。

外来をするのは
ある程度の経験を
積んでからなのですが
慣れないながらも
病気のパターンが
大体把握できるようになると
話すことは同じなので
だんだん慣れてきます。

同じシチュエーションは
一度経験しているので
比較的緊張が取れるんですよね。

そうやって
苦手ながらもだんだんと
外来の患者さんとの
コミュニケーションも
上手にできるようになってきました。

数年前に知ったことですが
心の性格特性として
HSPという概念があって
簡単に言うと
ヒトの気持ちや感情を察しやすい人
がいるのですが
私もその傾向があるようで
敏感だから、
刺激が多すぎるとシャットダウンする
これが場面緘黙が起こる
理由の一つかも
と思ったりします。

逆に
医師にとって
患者さんがどう思っているかを
察することができることは
結構な強みになります。

最近分かってきたのですが、
あ、今こう思っているな
というのは
後で確認すると
私が思っていたように感じていた、と
わかることもよくあります。

そんなわけで
苦手なところは
逆に強みになることも
あるんだな、と
思ったりしています。


今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
また次回に続きますね。

コユキまい






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