身体を動かさないと調子が狂う
少し先に楽しい予定を入れることを意識してきた。
そうしなければ、日々の苦悩に押し潰されてしまいそうになるから。
35年生きていると、お酒に頼らないと越せない夜もある。
ところが最近、目の前の仕事に精一杯で、少し先の予定をじっくり考える機会を作れなかった。
作れなかったというのは語弊があり、仕事に疲れてしまって、他のことと向き合おうとせず、考える機会を作らなかったと言ったほうが正しい。
仕事で忙殺され、疲弊してしまうと、他のことに着手したり、他のことをじっくり考えるのが面倒くさくなって、やる気になれない。
普段水面下に身を潜めている、元来の怠け癖が、一気に水面に浮かび上がってくる感じだ。
この数ヶ月、こんな風にして過ごしてきた。
仕事を終えて帰宅すると、夕食を食べ、息子と遊んで、お風呂上がりの息子の世話をして、一緒に寝室のベッドに横になって寝てしまう。
翌日の朝、目を覚ますと、息子を寝かせた後の時間をもう少し有効に使いたかったと悔やみながら、出勤して、働いて、帰宅したらまた同じような夜の過ごし方を繰り返した。
学習しない人間は、サルと同等だ。
いや、賢いサルのほうがまだましかもしれない。
そんな暮らしを続けていると、目覚めが悪い日が多くなった。
8時間ほど寝ているのに、朝起きても眠くてベッドから起き上がるのに時間がかかるし、日中眠くなってしまうことさえあった。
こんなに長時間寝ているのに、なぜ眠くなるのだろうと不思議だった。
はっきりした理由はわからないが、とにかく何か変えなきゃと思って、睡眠時間の1時間を昨日から夜の散歩を充てることにした。
今日はそのためなのか、目覚めのよい朝を迎えることができた。
秋は深まり、夜はすっかり冷え込むようになってしまったが、服を着込んで、寒さに負けず散歩を続けていこう。
人間、身体を動かさないと、心身の調子が狂う。
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