見出し画像

ヒトの気持ちを想像する

あんたも何かを考えるときに、誰かのことを想像しながら考えることってあるかい?

現実的に起きている今の戦争でシンプルに現状変更を武力によって起こし始めたロシア。
その攻撃に耐えているウクライナ。
そう言う構図をニュースとかで見るじゃんか。

俺たちの受け取る情報からは、普通に何でロシアはウクライナを攻撃したんだよって思っているヒトが多いと思うんだ。
だって、なにより「国境」なる虚構について、俺たちはめちゃくちゃ大事な物だと思っているからね。

資本主義によって、俺たちは自分たちが幸せに感じる事ができるための資源を増やし続けている。
18世紀とかまでなら、産業革命によって資源を突っ込むことで財やサービスを指数関数的に増やすことは不可能だった。

ところがだよ。機械化という手段を手に入れてしまったヒトは無制限に資源を食い尽くさざるをえない運命に囚われた。
ところが資源というやつは無限には存在しない。
その中でも土地ってのは目に見えて限られた資源だよな。

今回は、この戦争でのヒトの思いってやつを想像してみる回だ。

まあ、オッサンの想像でしか無いけれどさ。
ちっと付き合ってくれよな。

ウクライナに内戦

今回の戦争が始まる前からウクライナという国は内戦に苦しんでいたって経緯があるってのはあんたも聞いたことがあるかい?

もともと、ウクライナはロシアとソビエト連邦という一つの国だったって事情があるので、ウクライナの国内にも普通に民族的にはロシア民族のヒトが暮らしていたんだそうだ。

ソ連が崩壊した直後のウクライナではロシアと仲良くやっていこうってヒトが多数派だったので、一旦問題はなかったらしいんだけれども、だんだんウクライナ国内で「もっと西側と仲良くしてこうぜ」ってヒトが増えてきて、選挙の結果として西側よりの政権が成立したって経緯があるらしい。

でも当然、ウクライナ国内に住む民族的にロシアと同じ系列だと自分のことを認識しているヒトは気が気じゃない。
何しろ民族が違うんだ。
ウクライナの西側よりの民族に迫害されるかもしれないっておっかながっていた。
結果としてウクライナの東部は内戦が起きていて、その結果として1万人レベルのヒトが亡くなっているってのがあったそうだ。

ヒトが土地に住まうって意味

それもこれも、ソビエト連邦時代にロシアのヒトをウクライナに移動させていったってのが不幸の始まりだとは思う。

日本で考えたらなんだろう?
沖縄に中華人民共和国人民の居住地を無理やり作られて、沖縄と日本が戦う様な感じを想像すれば良いんだろうか?
しかももともと沖縄に住んでいたヒトを巻き込んで内戦が起きている感じ。

悲劇以外の何物でもないじゃんか。

でもソビエト連邦では、結果としてはウクライナにヒトを移動させて、更にはウクライナの穀物を無理やり徴収して他国に売り渡すことで、ウクライナのヒトを餓死に追いやったって歴史があるわけだ。

世界有数の穀倉地帯であるウクライナで餓死とかえげつない話だ。

そんなえげつない歴史で、ロシアからウクライナに住まうことを推進されたロシア民族のヒトたちはどんな思いを抱えていたのか。
想像の範囲を超えている気がするんだよな。

ロシア民族としての加害者という見方をされながらも、普通に食料が枯渇しているって被害者でもあるわけだから。

ヒトの気持ち

俺のような日本で暮らすその辺のオッサンにとっては、ウクライナに住まう親ロシア派と言う見方をされているヒトの気持ちは想像の範疇外なんだけれども、改めて想像するためにとある有名な楽曲を聞いてみた。

そうだね。鬼滅の刃「無限列車編」の炎だ。

「ありがとう、さよなら」
「僕たちは燃え盛る旅の途中で出会い」
「前だけ見て進むから」
「心に炎をともして」

もうさ。
ダメなやつじゃんか。
悲しすぎるじゃんか。

昨日まで隣に住んでいたヒトを戦争で殲滅しにいかなければいけないとか、耐えられる状況じゃないじゃんか。
「前だけ見て進んで」
「心に炎をともして」
隣に住んでいたヒトを殲滅する。
それは親ロシア派のヒトもそうじゃないウクライナのヒトも、ロシアの兵士たちも、ウクライナの兵士たちもみんな同じ様に感じる。

現状の日本では法的な制約があるので、出来ることは限られているのは現実だ。
むしろ、ウクライナでの悲劇を見て、俺たち自身が同じ様な悲劇に見舞われるかもしれないと恐れおののいている。

でもさ。
だからこそさ。
ウクライナの西側よりのヒト。
ウクライナのロシアよりのヒト。
ロシアのウクライナを非難しているヒト。
ロシアの政府を非難しているロシアのヒト。

俺たちはそのヒトたちの気持ちってのをリアルに想像する必要があるんじゃないのか?

なあ、あんたはどう思う?

俺たちは、ヒトの気持ちを想像する価値があると思うかい?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?