俺たちの市場価値
あんたの仕事場は人手不足になっているかい?
システムエンジニアなんてやっていると、万年人手不足な感じなんだが、その人手不足をなんとかしようという建前で結構まずい法案が2018/11/02に閣議決定されてしまった。
今日は、人手不足が本当にまずいのかって話をしよう。
まず、問題の法案だが、こんなニュースが流れている。
https://toyokeizai.net/articles/-/247417
"移民"じゃないからOK?「改正入管法」の不安
安倍内閣は、外国人労働者の受け入れを拡大する入管法改正法案を11月2日、閣議決定した。政府は今国会で同法案を成立させ、2019年4月から施行させたい方向だ。
安倍晋三首相は「労働力の受け入れであって、移民政策ではない」と言い切り、反発の声をいなそうとしている。しかし、そもそも移民として定義しようとも、移民とせずに単なる労働力の受け入れであると定義しようとも、社会へ与える影響には大差ない。今後、より丁寧な議論が必要になるだろう。
ざっくり言えば、
「おまいら人手不足でこまってんだろ?
だったら足りない人手を外国人で補えるように外国人が日本で働きやすくするぜ。
具体的にはスキルのある奴は日本にずっと住めるようにしとくぜ」
って話。
なあ、このヤバさ、あんたに伝わるかな?
何がヤバいってこの法律が通ると起きることだ。
何が起きると思う?
俺たちの給料が下がるんだよ!
なんでだって?よーし今から俺様が整理整頓していってみるぜ。
まあ、この法律で入ってくる外国人ってのは、基本的に中国人になる。
2017年12月時点の情報だが、政府の在留外国人統計によれば在留外国人の約28%が中国人となっている。まあ、地理的に近いし、すでにビジネス的なつながりが強いから、まあ自然だよな。
データはこっちね。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00250012&tstat=000001018034&cycle=1&year=20170&month=24101212&tclass1=000001060399
さっきの法律が通ると、この在留外国人ってのが単純に増える。っていうかそれが目的だからな。
で、外国人が増えると人件費が少ない労働力が増える。
これは中国の人々の人件費が日本に比べて平均的に低いから起きる現象だ。
経営者からすれば、同じ労働で安く働いてくれるならそっちを雇うわな。だもんで、安い労働者が増える。
ここまでくれば分かるとおもうが、もともと高い給料を払っている社員については、安い労働者に合わせて給料が下がる。
そりゃそうだよな。同じ仕事をやっているやつが少ない給料で働いているんだから。いやだったら、他の仕事をお探しなさいなってなもんだ。
結果として俺たちの給料がめでたく下がるってスンポーだ。
なんでこんな法案を政府は通そうとしているのか?
一言で言えば、俺たちの生産性が低すぎるって思われてんだよ。
っていうか、生産性なんてそんなに簡単に上げられないだろ?そうなんだったらおまいらの給料は高すぎなんだよって言われているんだ。
実際、俺たち庶民ですら結構な比率で大学まで卒業して世界的に見れば信じられないくらいの高学歴なくせに、作業をこなせばいいってくらいの仕事しかできていないってのは多分現実なんだろう。
つまりだ。経営者の観点からすれば俺たちは給料の高い無能ってわけだ。
そりゃ~給料安い奴を雇いやすくする法案を通したくなるもんだよな。だから経団連やらは昔から外国人労働者が喉から手が出るくらいにほしいんだよ。
だから銭やら人脈やら使いまくってでも政府に移民政策を推し進めさせたいわけさ。
それによって俺たち庶民は否応なしにこのグローバルな市場に放り込まれようとしている。それが現実らしい。
なあ、あんたはどうする?
ワーキングプアなんて言葉じゃ表現しきれないような世の中がそこに来ているらしいぜ?
経営者なんて直接話したこともないような奴らの評価のために、自分をすりつぶし続けるかい?
それとも、自分の価値をどうにかして世の中の人にプロデュースしていくかい?
俺たちに残された時間はそんなにないみたいだぞ。
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