組織の目的が個人に求めるもの
あんたも組織ってものについて考えることがあるかい?
オッサンともなると、自分が所属している組織を始めとして世の中にある様々な組織ってのが有機的に活動している姿を見て、その意味に思いを馳せることって結構あるんだよね。
大企業のような巨大な組織での意思疎通のあり方だとか、極小規模な会社での意思疎通の頻度だとか。
一言で組織と言っても、その有り様は全然違うんだと思うんだ。
コミュニケーションのやり方も目的もね。
今回はそんな組織の一部としての個人の振る舞いについて考えてみる回だ。
まあ、オッサンはこう言う事考えて生きてるってことを感じてみてくれよな。
若い頃の組織のイメージ
あんたの場合は、社会人になりたての頃の「組織」へのイメージってどんなんだったろう?
俺の場合は入社したのがとあるIT企業の子会社だったんだ。
規模はそれなりの大きさだったけれども、会社単体としては中規模って感じだったと思う。
今は親会社に合併したので、その頃の規模とは比較にならないくらいにでっかくなっちまっている。
そこでふと組織としての違いってやつを考えてみると、組織があまり大きくない頃は、いわゆる幹部社員の意思ってのが末端まで行き渡ることにそれほどの労力をかけないでも出来ていた気がする。
まあ、普通に意思疎通をする人数が少ないので当たり前っちゃ~当たり前なんだけれどさ。
直属の部長や課長の意見を聞いていれば、会社全体の方針みたいなものを肌で感じられていた様な気がする。
ところが、親会社に合併したことで組織が今までとは比べ物にならない位に大きくなると、会社としての方針ってのが霞んで見えるようになる。
あまりにも規模が大きいので、その意思がどこにあるのかってのが末端からは不明瞭になっちまうんだよな。
それでも今のトップは、俺たち一人ひとりが会社の方針を理解するための様々な施策を施してくれている。
まあ、その施策を誰もがうまく受け止められるわけでもないんだけれどさ。
いずれにせよ、組織が持っている目的ってすごい大切なものだと思うわけだ。
自分の所属する最も小さな組織
組織がでかすぎてその意図を把握出来ないってのが現実だとして、まずは自分が所属している最も小さな組織単位について考えてみる。
いわゆる課とかグループとか言われる単位だな。
今、俺が所属しているグループは、実は期限付き出向って形で所属させてもらっている形になっている。
もともといた部署がお客様に適用しているサービスを実際のものづくりとして形にしている部署が今の部署なんだ。
元部署がお客様とサービスが抱えている前提条件をすり合わせて現実を作り出すってのが仕事なのに対して、今はあるべきサービスの姿が何なのかってのを考えるような仕事って感じなんだよ。
どっちが良いってことじゃなくて、存在意義が違う組織を経験させてもらっているって思っているんだ。
存在意義が細分化された組織
おそらくだけれども、今のニーズが細分化された世界観の中では、提供されるサービスも細分化されていくことになると思う。
極端に細かなニーズは個人事業主単位のサービス提供者によって担われていくのかも知れないと思う。
大きな企業も、ニーズの細分化に対応していくことになるので、企業内組織も細分化されていくことになるんだろう。
そのときに、組織に属する俺たちには何が求められるんだろう?
ニーズが細分化されていない時代では、組織は大きな目標に対してひたすらに作業をこなしていくってのが求められていた。
家電三種の神器なんて言葉出来るくらいに、世の中のニーズはびっくりするくらいに定型化されていたわけなので、企業に求められるのは冷蔵庫やテレビを作るって言う手順が明確な作業をいかにして効率的にこなしていくかってことだったわけだ。
ところが、ニーズが細分化されることによって、対応するサービスも非常に細分化されていくことになる。
しかもそのニーズが一定の形になっていないので、サービスを提供する組織も千変万化し続ける必要性に迫られているわけだ。
そんな組織が所属する個人に求めるものは何なのか?
ニーズを分析して自らを変化し続けさせる個人。
これに行き着いちゃうと思うんだ。
今までのように年齢を理由に自らの変化を拒んでいられない世界観になってきているってことだよな。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちはどうやって「まだだ。まだ終わらんよ」とつぶやき続けることが出来るんだろうか?
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