働くこととマネジメントすること
あんたの職場では残業ってのはどう扱われているんだい?
三六協定なんてキーワードが一般的になって、日々の残業時間ってのが厳しくチェックされる状況に俺の場合はなってきている。
ワカゾーの頃は、それこそ働いたら働いたなりに給料に反映されつつ、その膨大な時間を使って仕事を学ぶことも出来たんだけれど、今の若者は効率的に仕事の「コツ」を学び取っていくって才能が求められる状況にある。
ところが、そんな状況とは無縁の会社もあるらしい。
今回は組織として働く時間を管理するってことについて考えてみる回だ。
ちっと今の俺らと今の若者と10年後の若者について考えてみようぜ。
限度を超えた残業
今回残業ってキーワードをくれたnoteがあるんだ。
全然知らなかったんだけれども、飲食業界って残業が厳しくなりがちなのかな?
従業員に残業させすぎて幹部が書類送検されちまったって話があるらしい。
月当たりの残業時間が342時間……。何その数字。
例えば営業日が20日。全部で31日の月で考えてみると、通常の労働時間は営業日が20日だから20×8=160時間。
全部の休日を12時間労働したとして、11×12=132時間。
営業日の残業時間は342から休日の残業時間を差っ引いて342-132=210時間。それを営業日の20日で割ると10.5時間。
毎日10.5時間の残業をしつつ、休みなし。
そんな労働環境が見えてくる数字なわけだ。
……なにそれ、ヒトとして生きてられるのってレベルだ。
そのことを経営者が知ってなかったって話らしいんだけれども、どんだけ従業員とのコミュニケーションをとっていないんだろうって話に見えるよな。
マネジメントって仕事
多分だけれども、この経営者のヒトは仕事を「管理」してはいたけれど「マネジメント」してなかったってことになるんだろうな。
マネジメントってのはドラッカーのマネジメントの受け売りだけれどさ「組織の成果を上げさせるための道具・機能・機関」ってことなんだそうだ。
組織の成果を上げるために仕事を属人化させて労働時間を限界を遥かに超えて増やすってのは、明らかに全体の成果をにらんでいるとは思えないんだよな。
だって、ヒトとしての生活がままならないくらい働くのって絶対効率落ちるじゃんか。
で、この経営者のヒトはそもそもそんなに残業させていることに気づいていなかったってんだから、現場を全く見ていなかったってことになるわけだ。
経営者が現場を見る難しさ
とは言え、経営者が現場を見るってことが並大抵の難しさじゃないってのもわかる。
組織がでっかくなればなるほど、ヒエラルキーを作り上げてマネジメント作業を分担していかないといけないんだけれど、ヒエラルキーが深くなればなるほど、現場ってのを肌で感じることが難しくなる。
仮に組織がそれほど大きくなかったとしても、今の御時世に従って在宅勤務ってのがメインになってくる職種だと、そもそも一人ひとりがどんな表情で仕事をしているのかってことを捕まえることも難しくなってきている。
残業時間をそもそも管理されないような雇用形態もあるしね。
実際俺の周りを眺めてみても、「ホント、あんたらいつ寝てんの?」ってくらいの時間帯に普通にメールやらメッセージが飛び交ってたりする。
仕事で気になることがあったら、今日の仕事の収め時なんてものを「ここ」って決めることが難しいってヒトがワリカシ普通にいるってのが現実なんだろう。
今までであれば、上司が部下に対して声がけしたりして、その区切りってのをうまくつけるフォローとかも出来たかもしれないけれど、オンライン経由ではそれもままならないってのはあるのかもしれない。
だとすればどうすれば良いんだろう?
多分だけれども、経営者や上司だけにそのマネジメントを押し付けるのが限界を迎えているってことなんじゃないだろうか?
つまり、俺たち一兵卒がマネジメントってのを意識する。
そのための動機づけをどうやって組織としてしていくかってことなんじゃないかな。
そうすることで、組織に対する「不満」だったものが「課題」に変わっていって、その「課題」に一人ひとりがアプローチできるって環境ができあがる気がするじゃんか。
なあ、あんたはどう思う?
俺たち一兵卒は経営者と「仲間」になれると思うかい?
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