キャラクターの年齢と理想の自分
あんたも好きな物語ってのがあるよな。
実際多くの物語が多くのキャラクターによって描き出されているんだけれど、そのキャラクターの年齢ってやつを調べてみるとびっくりすることってあるじゃんか。
例えばギレン・ザビが35歳とかさ。
俺が35のときにあんなに国民の思いを一身に背負っていけって言われたらどうなっちまうんだって思うやつだ。
今回はいろんなキャラクターの年齢を調べてみる回だ。
まあ、自分の過ごしてきた人生と比べながら、これからの年齢の重ね方について考えてみようぜ。
野比のび太
多分、一番最初にキャラクターの年齢ってのを意識したのって野比のび太なんだよな。
初めてドラえもんを読んだときには野比のび太は自分の年齢よりも上だった。小学4年生ってのがコミックでの年齢だから、10歳だよな。
知らんかったんだけれど、アニメ版では5年生なのな。
で、10歳なんていうと、あっつー間にその年齢を超えて野比のび太よりも年上の自分ってのが出来上がる。
あんたにも似たような経験ないか?
「あ、のび太より年上になっちゃった」って思う感じ。
あのなんとも言えない焦燥感って、結構印象深いんだよな。
冴羽獠
シティーハンターの冴羽獠は連載当初は26歳って年齢だったらしい。
シティーハンターとエンジェルハートではキッチリ時間経過とともに年齢を重ねる設定なので、その年齢の重ね方ってのがスゲーリアルに感じられる部分もあるんだよな。
1959年生まれってことらしいから、だいぶ年上。
エンジェルハートでの父親っぷりは実に感慨深いもんがある。
あの体力や戦闘力を維持しているのがこの年齢によって、冴羽獠のバケモノっぷりを際立たせているよな。
ランバ・ラル
実に地味に自分を追い詰める年齢のランバ・ラル。
1stガンダムで35歳。
いや、貫禄ありすぎだろ。
ってかギレン・ザビと同い年なのか。意識したことなかった。
会社組織の中で仕事していると、ガンダムの登場人物の組織人としての生き様ってのを意識することって結構あると思うんだ。
シャアは21歳のワカゾーなのに少佐(後に大佐)まで上り詰めているってのに対して、部下に対して「若さ故の過ち」について語るシーンとか、どんだけイキってんだって思うやつじゃんか。
で、ランバ・ラルの35歳だけれども、ぶっちゃけ俺の35歳を思い出してみると、あんな部下と上層部に意識される存在になれてたとは到底思えない。
部下の信頼を得ているだけでもすごいのに、当時大佐だったマ・クベに嫌がらせをさせる程の組織内での存在感を示していたってのがエグい。
※個人的にマ・クベは男の中の男だと思う。
磯野波平
次はみんなのおじいちゃん磯野波平だ。
磯野波平は54歳。
………マジか。
あと何年かしたら、俺も息子に「バカモン!」とか「さよう」とか言わないといけないやつなのか。
なんつーんだ?
人生の練度が違くないか?
我が家の息子は5年生だから、父親としての立場はメチャクチャ似通っているわけだけれども、波平さんのように父権を示すのって結構難しい。
もちろん時代が違うってのもあるとは思うけれども、あんだけの存在感を家族の中で醸し出すってのは結構無理がある。
俺なんかは理屈っぽいので家族から面倒くさいと思われているとは思うけれどあんなに頼られる大黒柱として振る舞うのって、どうすれば出来るのかも想像がつかない。
なりたい自分となりたかった自分
こうして色んなキャラクターの年齢を眺めていくと、かつて自分がその年齢だったときと、これからその年齢になるときってのを考える切っ掛けをくれる気がするんだよな。
あのキャラクターと比べて自分はってどうしても考えちまうじゃんか。
架空のキャラクターと自分を比べてどうすんのよ?って思うヒトも居ると思う。
たださ。
そのキャラクターと自分を比べた時に見えてくるものもあるじゃんか。
つまり、「理想の自分」ってやつだ。
あのキャラクターのあの年齢のときに俺はどうだったのかって考えると、その時の自分と今の自分に「自分が求めている」ものが浮き彫りになってくる。
それはどこかの誰かに言われた批判じゃなくて、シンプルに自分がなりたい自分って物を具現化してくれると思うんだ。
それって、誰かが教えてくれるもんじゃない。
ただ自分で感じることが出来ることだと思うんだよな。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちはキャラクターを感じることで理想の自分を捕まえる事ができると思うかい?
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