見出し画像

「足るを知る」を受け入れてよいか

あんたにも「所有欲」とか「占有欲」みたいなものってあるかい?

ある意味コレクター心理とつながるようなところもあるかもしれないけれど、少なからず俺たちの心の片隅にある感覚だと思うんだよな。

ぶっちゃけコレクター心理ってのは直接的な意味を持つってのはレアなイメージがあるよな。

トレーディングカードをコンプリートしたとか、スマホゲームで〇〇を集めまくっているとか、マインクラフトでひたすらにエメラルドを集めまくったけれど、使い道がなくてネザーをエメラルドブロックで敷き詰めてみたりとか。

いや、じゃじゃーん菊池さん大好きなんだよ?マジで。

ただ、なんつーか有り余る「モノ」ってのはある意味ヒトの理性に影響を及ぼすっつーかなんつーか。

そう言う象徴としてぱっと思いついたのがコレだったんだな。

今回は「足るを知る」ということについて考えてみる回だ。

ちっと俺たちの中に鎌首もたげている欲望ってやつを眺めてみようぜ。

キャベツと言うリソース

今回のことを書く切っ掛けはこちらのnoteからもらったんだ。

徐々に参加してくれるヒトが増えてくれてありがたいこと極まりない。

#ミヨコそこに座んなさい

この企画に偏光さんが参加してくれて書いてくれたnoteなんだ。
まずはご参加感謝!!
あんたも気が向いたら参加してみてくれよな。

で、このnoteの中で偏光さんは「家訓」として「足るを知る」ってのを表現してくれたように読み取ったんだ。

題材として学生寮で起こった出来事をベースになんで「足るを知る」事が必要なのかってことをとつとつと語ってくれる。

偏光さんのこの物語においてキャベツってのが何なのか。
まずはそっから考えてみたいと思うんだよ。

他にもガメる対象のモノってのはいくらでもあると思うんだけれど、このキャベツってのが実に何かを感じさせてくれると思ったんだよ。

まずは食べ物であるってこと。
コレには色んな意味が込められているような気がするんだ。

まず食べ物だから利用方法としては「食べる」しか無い。
そして食べると言う行為は生きる上で避けては通れないものだよな。

しかもキャベツは腐る。
長い期間コレクションとして保持し続けることは出来ないわけだ。

このことはキャベツと言うリソースがコレクション対象としては甚だ不向きだってことを示しているよな。

なぜ犯人は5玉もキャベツを持っていったのか

そんなキャベツと言うモノの特徴を踏まえていくと、そもそも5玉もキャベツがあっても、使い道ってのがかなり限定的になると思うんだよ。

さっきも書いた通り、キャベツは長期保存できないから、5玉を盗んだとして、それをなんとかして短期間で消費する必要が出てくる。

例えば、単独犯だとして、一人で数日で5玉のキャベツを食い切るのってなかなかのことだよな。

じゃあ、複数犯で成果としてのキャベツをシェアしたのか?

いやいや、その計画を共有して進めるリスクとコストが洒落にならんだろう。

冷静に考えればいっぺんに盗むことで「足がつきやすい」状況を作り出した上で犯行に及ぶ合理的な理由ってのが見当たらないはずなんだよ。

じゃあ、なんなのか?

きっと「やれるから」何だと思うんだよね。

ヒトの進化とやれること

そう思って歴史を眺めてみると、歴史の教科書は実に多くの「出来るかもしれない」から始まっているってのが見て取れる。

単純な人力での動力のかわりに蒸気を使えばスゴイ労働力を手に入れられるんじゃね?って思って蒸気機関が出来たし、その後の内燃機関の発達だってそうだ。

単純な金の借用証書に過ぎなかった貨幣は信用創造と言う仕組みによって経済圏を拡大出来るんじゃね?って思って資本主義が成立した。

そして、多くの「出来るんじゃね?」は戦争と言う悲劇につながっても行った。

そう考えると、「足ることを知っていた」としたら、戦争という悲劇も、その先にあった劇的な変化も起きなかったってことなんだよな。

冷蔵庫に南京錠がかけられたのはパッと見は悲劇かもしれない。
でもそれ以上の犯罪を抑止したって進化の側面もあるんだよな。

その意味ではキャベツ5玉を盗んだ奴らの行動は全体で見ると幸福の総量を増やすって結果を生み出したのかもしれない。

これさ。
今話題に上がっているAIによる社会的な変革ともつながる要素があると思ったりもするんだよ。

AIは膨大なデータを解析してヒトと言う生き物にとって最適な回答を導き出そうとするだろう。
そして、その結果としてキャベツ5玉を盗むと言う犯罪を放置したほうが良いと言う判断をするかもしれない。

なあ、あんたはどう思う?

ミヨコはこのキャベツ5玉を盗んだ奴らにどんな教訓を学べば良いんだろうな?

この記事が参加している募集

note感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?