世界中で戦争が起きているという事実
あんたは今回の戦争のニュースを見て、世界中で太平洋戦争以来維持されてきた平和が壊れてしまったとか思ったりしたかい?
残念ながら、世界中では本当に多くの戦争が継続されている。
朝鮮戦争はただの休戦状態に過ぎないし、シリアでの内戦なんて聞いたことはあるだろ?
ところがだ。
俺たちは今回のウクライナでの戦争に比べてそれらの戦争について今みたいに気持ちを持ってかれたことって無かったと思うんだよ。
日本にとっての直接の影響って意味なら、原油が絡んでくるからウクライナよりシリアの方がでかいんだけれどね。
この差は何なんだろうな?
今回は戦争に対する俺たちの感度について考えてみる回だ。
ちっと俺らの中にあるものについて整理してみようぜ。
世界で起きている戦争
さっき書いたシリアもそうだけれども、実に多くの戦争ってのが世界中で起きている。
ためしにWikipediaのこんなページを見てみた。
継続中って書かれているのだけ抜き出してみるとこんな感じになっている。
パレスチナなんて74年続いているってわけだ。
ぶっちゃけ、俺の低めのアンテナでは朝鮮戦争やさっきのシリアくらいは意識したことがあるけれど、ほとんど意識するどころか、知識としてもその戦争の存在を認識できていなかった。
ウクライナだけが注目される理由
その戦争を俺が知らなかった理由はシンプルだ。
単純に情報が俺の手元を通り過ぎていないって状態だからだ。
存在を知らなかったので、自分から情報を取りに行くってことも出来ないし、マスメディアで取り上げられることもない。
あんたも似たりよったりなんじゃないか?
多分、そうだからこそSNSを経由した情報にもそう言う戦争の情報は飛び込んでこない。
そもそも、戦争なんて悲惨な状況について普段生活の精神を持ってかれたくもないってのもあるかもしれない。
でもさ。
なんでウクライナだけが注目されているんだ?
その理由の一つがゼレンスキー大統領によるSNSを活用した情報伝達なんじゃないかと思うんだ。
もともとタレントってことで、そう言うメディアを使う能力に長けていたのに加えて、世界的に情報戦を含めたハイブリット戦争ってのが意識されていて、そこを非常に効果的に使っている印象がある。
その意味ではゼレンスキー大統領の戦略に俺たちはまんまと乗っているってわけだね。
俺たちの中に潜む「ヒトの価値」観
でもね。
もっと怖いことがあるような気もしているんだ。
もしかしたら、俺たちは「ヨーロッパの白人が戦争で死んでいる」ってことに耳目を持ってかれているんじゃないかって疑惑だ。
例えばこんな戦争があった。
アフリカのコンゴで起きた戦争だけれども、直接的な戦闘や飢餓などの副次的な要因を含めた死者数が600万人にもなるって言われている大戦争だ。
こんな悲惨なことが1998年に起きていたってんだ。
で、ヒトによってはこの戦争は継続中だって意見もあるらしい。
でさ。
知ってたか?この戦争。
知りもしないんだよ。マジで。
なぜだ?
「アフリカ? んな未開のヒトたちが関係ないところでドンパチやってんでしょ?」
って感覚が自分の中に全くないといい切れるか?
潜在的に欧米の方が価値が大きくて、アフリカは価値が低いなんて感覚が俺たちの中に潜んじゃってないか?
その可能性について思い至った時に、俺の中で戦慄が走る。
何が人類皆平等だ。
そんなことをどの口が言ってたんだ。
たまらない自己嫌悪。
それこそ、アフリカの広大な大地はこれからの経済で大きな役割を担う可能性が高いって知識で知っていても、それでも俺はコンゴの戦争についてなにも知らないって事実は変わりない。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちの中には本当にそう言う差別意識が根付いてしまっていると思うかい?
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