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システムエンジニアの仕事

あんたの仕事、どんな仕事だい?

俺はシステムエンジニアをやっている。
ただ、このシステムエンジニアって仕事は、どうも間違ったイメージを持たれることが多いみたいだ。

今日は、システムエンジニアってどんな仕事かをちょっと振り返ってみよう。
もしあんたがこれからシステムエンジニアをやろうって言うのなら、ちょっとは読んでみても面白いかもしれないぞ。

システムエンジニアのイメージ

まずシステムエンジニアに持たれがちなイメージ。

「なんかパソコン使ってプログラムとか作るんでしょ?」

はい、間違いその1。
基本的にシステムエンジニアと呼ばれる人たちはプログラムを作りません

プログラムを組む人はプログラマーと呼ばれ、システムエンジニアとは別のスキルを持った人々のことだ。
プログラマーの人に求められるスキルってのは、いわゆるJavaやらPHPやらRubyやらといったプログラム言語とセットになったスキルが求められる世界だな。
それらのスキルを使って「決められた仕様どおりのプログラムを作る人」。
それがプログラマーだ。

「んじゃぁその仕様を決めるのがシステムエンジニアなのか?」

はい、間違いその2。
基本的にシステムエンジニアだけでは仕様を決めません

システムエンジニアはお客様の「こんなことがしたいんだよ~」とか「こんなことで困っているんだよ~」とかを元にしてシステム仕様の「案」をつくる
この案ってのがミソね。

で、その案を元にお客様にこの仕様はいかがでございましょうってなもんでヒアリングをかけて行く。
で、そのヒアリング結果を元に仕様を調整して、最終的な案をお客様に承認してもらう

な?システムエンジニアは仕様を決めるんじゃない。ヒアリングに沿って仕様のすり合わせを行いながら、仕様を決めてもらう仕事なんだ。

ではその仕様を決めてもらうために、システムエンジニアに求められるスキルってのは何なのか?

いいかい?このことを理解しないでシステムエンジニアになっちまうと、ちょっと不幸だぞ。

システムエンジニアに求められるスキルはズバリ「調整能力」と「管理能力」だ。

システムエンジニアに求められる調整能力

システムの仕様を決めてもらうには、実に多くの人の思いってののすり合わせが必要になる。

A部長は部下の日報の分析がリアルタイムに見ることができる機能を要求しているのにB課長は営業活動に割く時間を効率的にするために日報の分析時間をできるだけ短くしたいという。
C担当は日報なんて書いていられないからテンプレートでお茶を濁せるようにしたいという。

当然、このままだと何を日報で管理しなければならないのかがサッパリなので、A部長にヒアリングしてみる。
当然、見たい観点は星の数ほどあり、その観点を見ることが出来るようにするためには、B課長の分析にかける労力を割いてもらわなきゃいけない。
当然、分析なんて時間を掛けていられないB課長はC担当に分析を押し付けるかもしれない。
そうなるとC担当としては、分析の型みたいなものないんですか?SEでしょ?みたいにシステムエンジニアに答えを求めたりする。

もうこうなるとお客様の中での方針はバラバラ。システムとして成り立つ云々の前に、業務として成り立っていない。

こうならないために必要なのが調整力ってやつだ。

まずA部長にヒアリングする際に、最も外せない要件を明確にしていただくようにヒアリングする。
そして、そのヒアリング結果を資料に落とし込んで、「あなた達の目標はこれですよ~」って資料をA部長とB課長にお渡しする。

その資料がよくできていればA部長は更に上司に説明しやすくなるし、B課長もC担当に目的と手段を具体化して説明できるだろう。

そう言うようにして、せっせと「相手の立場で話をしやすくする」土台がためをする
これがシステムエンジニアの調整力の実態だ。

システムエンジニアに求められる管理能力

次に管理能力。こいつがまた厄介というか、一般的なシステムエンジニアのイメージとはかけ離れた作業なんじゃないかね?

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