童心を思い出させてくれた番組 前編

先日、放送・配信されていたコント番組『キングオブコントの会』『関西コント保安協会』が面白素晴らしすぎた。

『キングオブコントの会』は、
僕と同じ芸歴くらいのメンバーからベテランは、バナナマンさん、さまぁ~ずさんまで出演し、ダウンタウンの松本さんも交えてのユニットコント

20本近くの多彩なコントが観れた。
久しぶりにテレビコントでめちゃくちゃ笑った気がする。
ポップな番組ロゴに出演者達で、撮ったコントを観ながら収録する内容も良かった。

ま、賛否はそれぞれあって良くて、僕はこの選りすぐりのメンバーが集い、作ったモノが面白くないワケがない。と思った。

なぜなら、毎年、行われている賞レース『キングオブコント』のチャンピオンや決勝常連組だからだ。

僕もコンビ時代、12年間くらいは毎年、挑戦して確か最高成績が、準々決勝か3回戦だったと思う。
毎年、約2000組〜3000組程の出場者で準決勝になる頃には、30組〜70組程に絞られる。

この準決勝の壁がむちゃくちゃデカイのよ。
一回くらいは準決勝の景色観たかった(笑)

で、準決勝は2本ネタを用意しないといけないので、毎年、毎年、至極の2本を用意して本番で結果を出して決勝に行く。(もちろん、運も大事)
そんな熾烈を極めて、チャンピオンや決勝常連になるって、めちゃくちゃ凄い事なのよね。どれくらい凄いかと言うと。

・漫画『鬼滅の刃』で言うところの“柱”になる。
・バルセロナやレアル・マドリーみたいな欧州の名門サッカーチーム入団や大リーガー、UFCファイターになる。
・AKBグループで神7くらいになる。

うん、そんな感じ。
いや、そんな凄くないわ!って言われたらそれまでだけど、若手時代の感覚からすると、TVでゴリゴリ活躍してる人も参戦し、さらには芸歴20年くらいのベテランも参戦する、いわば“無差別級な闘い”なんです。
(M−1と違って芸歴の制限も無いのでね。)

ま、それくらい難しいって事ですわ。(僕が準決勝未体験なので。)

そんなネタで世に出たような超実力派達が集結し、

“カリスマ・レジェンド”
松本人志と共演する特番だから面白いよね。

個人的に好きだったコントと印象的だった事。
(多少のネタバレありよ!みんな、気を付けてね〜)


コント『おめでとう』
何か解らんまま人増えて、進行するのが最高でした。
謎を面白がれるかどうかで、このコントは捉え方変わるなぁと思いました。
謎は想像力。

コント『クイズ番組』
東京03さんっぽい哀愁とスカッとする優しくも残酷な展開で痛快でした。
設楽さん発案の後半のくだりは、キレイなモノを色んな意味で壊す事の面白さの意外性でより楽しめた。

コント『クリーニング店』
さらば青春の光らしい、人間の“エグみ”満載さとシステムがしっかりしてて、こう言うグレーの仕事ありそうだなって関心しました(笑)
本当に作るの上手いなぁ。

コント『管理人』
出た、これぞ!
“ごっつとビジュアルバムの融合”のような松本人志コントだった。
ほぼアドリブと言う話してましたね。いや〜静かに狂っていたね。
後半の展開は然ることながら、小さい空間と少ないアイテムでしっかり笑いを生むのが改めて凄いなと思いました。

コント『お昼の生放送』
一番笑った。秋山さんのセンスと狂気が最高だった。
『管理人』が静ならこちらは“動の狂気”
着眼点とあるある。
ムダと知らん事をこんだけ面白くできるって、逸材ですわ。
だいぶカットされてたみたいで30分近くやってたみたいです。
狂ってるわぁ〜(笑)
これきっと現場でニタニタしながらずっとできる楽しいコントよね。

印象的だった事。
バナナマンさんの存在感やパフォーマンス能力が、コント師発バラエティー・マスターの真髄を見た気がします。
ライスさんとバイきんぐ西村さんの声量が、舞台の人の全力の面白さが画面上でも伝わって来て笑いました。
何で、声デカイって面白いんだろう。


ま、そんなこんなで学生時代に観てた時のような童心感覚になったので、そんな記事になりました。(笑)

一つだけ、
Mー1(漫才師)に比べてコント師の方がメジャー(売れっ子)になる確率が低い、難しい気がするんですが、こうやってコント師にスポットが当たる番組は貴重なのでどんどんやって欲しいです。

僕が言うのもなんですが、
賞レースで決勝や準決勝に行けなくても面白い人はむちゃくちゃ居ます。
是非、ライブやそれぞれの配信コンテンツなどチェックしてみてください。
もしかしたら、今年の決勝で見れるネタもどこかにあるかもよ。

今年からユニットでの参加がOKになりピン芸人やメジャーコンビ同士が組んで参戦しているので、また違った大会になると思います。
自分なりに予想して楽しむのも良いね。

オリンピックみたいなもんですね。

コントは漫才と違って、多人数でできるから世界が広がるよね。
くすぶってる面白ピン芸人が、メジャーになりそうな予感がします。

余談だが、
7年位前の一回戦に出た時に『マネーの虎』に出演してたラーメン屋『なんでんかんでん』の社長だった河原社長も出てて、
ネタ時間がタイムオーバーになり、真っ赤になった舞台から
『みんな、ラーメン食べてね〜!!!』と言って去って行ったのをこの時期になると思い出します。

大会はこれから佳境になる時期で、今はコロナとの闘いもあり大変ですが、たくさんのコント師がメジャーになりますように!

もちろん、漫才師もピン芸人も全芸人が長い長い活動ができますように!

僕は外野から楽しみたいと思います。


もちろん僕にも多少の興味持ってね。
何かやっていきますからね。
小さじ程度でええんやでぇ〜〜〜〜〜


できたら後編では、
関西で放送されていた『関西コント保安協会』の事を書きたいと思います。



服部拓也 ホームページ
https://hatto-return.fun/

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