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転職希望者のデータから考える、これからの採用において必要な力とは

採用に関わる者としては理解しておきたい、転職者の動向。
先日ポストしたこちらの投稿が思いのほか反響がありました。

※リクルートワークス研究所のレポートはこちら。
とても興味深いデータが詰まっており、ぜひ全文ご覧ください!

本日はこちらのレポートから気になった点をより深掘りながら、これからの採用において必要だと思ったことを私なりに残していきたいと思います。


転職難易度は上がり続けている

「採用は難しい」どこの会社に聞いても、みなさん同じような声をあげています。
dodaのレポートからも、コロナ前と比較しても求人倍率が増加していることがわかるかと思います。

特に採用が難しいと言われるエンジニア(IT・通信)は、なんと求人倍率が10倍に。

リクルートのレポートにも記載があるように、製造業がものづくりだけでなくサービスを強化するなど、DX推進に力を入れる企業が増えてきたという背景が影響していることがわかります。

転職希望者の87%は1年後に転職していない

これは驚きの結果ですよね。
転職したいと思っていても、実際に行動に移している人は少ないのです。

理由の内訳を見てみると「今のところ、転職をしなくても問題がない」、「転職しても自分の希望条件は満たされそうにない」、「自分にあった仕事がわからない」という結果が多くを占めていました。

なお、年齢別に見ると特に若年層ほど「自分にあった仕事がわからない」という結果に。
これは今の仕事が自分に合っていないと感じているが、かといって何が合うのかわからない(≒転職したところで今の不満が解消できないかもしれない)ということなのでしょうか。

民間人材紹介会社経由での転職は約5%ほど

こちらも個人的にとても驚きの結果でした。
一番多いのはインターネットの転職情報サイト。ついでハローワーク(職業安定所)・家族や知人の紹介(リファラル)という結果に。
地域や業界の特性などもあるとは思いますが、ハローワークやリファラルの方が多いのは意外でした。

日本は海外と比べて圧倒的にエージェントの紹介手数料が高いと言われています。(日本での紹介手数料は年収の35%が一般的ですが、海外では10〜20%程度)
この数字から、日本ではいかにエージェントに頼って採用をしているかがわかると思います。
ただし、本レポートを拝見し、エージェント以外の選択肢を増やすことでより可能性が広げられるのではと感じました。

”転職したいけど行動しない”人をどうやって動かすのか

このような方々を動かすことは、採用をしたい企業にとってチャンスを広げることになります。
今のままでは動かない。転職しない理由を裏返すと「転職したいと思える理由をつくる」、「自分の希望が叶えられる転職先が見つかる」「自分にあった仕事が見つかる」ことができれば、転職を検討する可能性が出てくるのではないでしょうか。

上記、弊社代表のインタビュー記事に書かれているのですが、転職を決定づけるためには、「押す力」と「引く力」が必要。
転職温度感の低い人には「引く力」が必要で、そのような方に興味を持ってもらうためには、自社の魅力をしっかりと伝えていく必要があります。

具体的な施策としては、転職サイトに登録された方に向けてダイレクトリクルーティングを送る、SNS経由でお声かけをするなどのこちらからのアプローチにあたります。
ただひたすら声をかけるのではなく、転職サイトであれば希望条件の登録を行なっている方も多いので、理由に触れる形でカスタマイズし、「自分の希望が叶えられる」「今の環境を変えてまで転職したい」と思ってもらえる必要があります。

SNSの場合は、いかに「あなたに来てほしい」ということを伝えられるかが、重要だと思っています。
SNSのいいところは、人柄を知ることができ繋がりを広げられること。
私自身もたくさんのDMをいただき機会も増えたのですが、初めましての方から他の人にも送っているんだろうなと思うDMを受け取ったところでなかなか響かない。

この辺りはまた別でnoteを書きたいと思っています。
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