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【7日間ブックカバーチャレンジ(3/7)】 『idea アイデア - ヤン・チヒョルトの仕事 2007年03月号』(2007年2月10日), 誠文堂新光社

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好きなタイポグラファーはと聞かれると、まず挙げるのが、アドリアン・フルティガー先生(1928年 - 2015年)。先生と呼びたくなるほど、フルティガー先生が製作された書体にはお世話になってきました。Univers(1957), Avenir(1988), そして、シャルル・ド・ゴール空港のサイン(案内標識)のために1976年に製作され、2000年にドイツの国立美術館のためにデザインされた Frutiger Next など、モダンで視認性に優れて機能的であるけれども、ほのかに人間味を感じさる書体の表情がとても好ましく思っています。

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そして、もう1人が、ヤン・チヒョルト(1902年 - 1974年)。チョヒョルトが製作した書体としては、Sabon(1967)があります。特に目を引くのは「新しいタイポグラフィ(ノイエ・タイポグラフィ)」(1928年)という著作を発表しモダンタイポグラフィの新時代を切り拓こうとした前衛的活動、そして、ロンドンのペンギン・ブックス社で活字書体の選定法や組版規則を整理し、品位ある美しい書籍シリーズを仕立て上げた仕事。

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本誌は、そのチョヒョルトの習作や仕事について、過去の資料をふんだんに誌面に配し、"美しい仕事とはこうものである"と、多いに刺激を受ける内容です。表紙の写真も素敵。 

▼誠文堂新光社による書籍紹介
http://www.idea-mag.com/idea_magazine/321/

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ブックカバーチャレンジとは「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿、都度1人の友人にバトンを渡す」というものです。私は、少しアレンジして「カバー、目次、奥付」の画像と、一言コメントを紹介しています
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*Facebookに投稿したものを転載しています。


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