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ナポリ式『炭水化物三昧な1日』

最近よくプチ断食や炭水化物抜きダイエットなどを耳にしますが、そこから遥か遠い世界にいる、炭水化物をこよなく愛する南イタリア・ナポリの『炭水化物三昧な1日』をご紹介します。

決して毎日これが続くわけではなく、私自身もたまに「やってしまった日」の様子ですのでご安心ください。

1日の始まり朝食はイタリア語でコラツィオーネ(Colazione)と言います。

まずはカプチーノとクロワッサン、クロワッサンはフランス語なので、イタリアでは『コルネット(Cornetto)』とは小さな角の意味です。

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朝食を済ませてから朝の散歩、ちょっと小腹が空いたタイミングで、『グラッフ(Giraffe)』、揚げたてドーナツを買い食いします。

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ショッピングやおしゃべりをしてのお散歩、お昼前あたりに揚げ物店『フリッジトリア(Friggitoria)』で好きなもの、ジャガイモのコロッケなどを数個買い食いします。

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これを食べつつ「昼ご飯どうする?」と話すのも定番、その流れで近所の食堂(トラットリア/Trattoria)へ足を踏み入れます

昼食はイタリア語でプランツォ(Pranzo)と言います。「あまりお腹空いていないな…」と言いつつ、『ニョッキ・アッラ・ソレンティーナ(ソレント風ニョッキ/Gnocchi alla sorrentina)』勝手に口が注文してしまいます。食堂はいつも来る人を相手にしていることが多いので、とりあえず、料理が運ばれるまでのつなぎに何か出してくれます。イタリア人はそれとパンを食べ始めます。

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ニョッキの話に戻りますが、ご存知のとおりジャガイモ、小麦粉、たまごでできているパスタです。パスタソースはいたってシンプルなトマトとバジリコ、そこにモッツァレラチーズが投入されます。私の個人的な好みですが、モッツァレラチーズをスモークした『プロ―ヴォラ』と言うチーズがあり、そのフレッシュタイプはイタリアでもナポリでないとなかなか手に入りません。と言うシンプルと見せかけたチーズの味わいが感じられる最高な一皿です。

そのあと、どうするのか?牛になります、すなわち食事をした後は、皆がひと休みします。そしてまた夕方に街に繰り出すのが南イタリア式です。あてもなく散歩やショッピングをしてまたコーヒーやドルチェ(お菓子)を口にします。

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そして1日の『総仕上げ』である夕飯はイタリア語でチェーナ(Cena)と言います。お散歩やコーヒータイムに夕食の試案がはじまり、大体が『満場一致でピッツァ』に決まります。

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案外、シンプルなものを選ぶことが多いですが、1人1枚が鉄則です。ピッツァを食べた後に、お腹が膨れた感じや大量に水や炭酸飲料を飲みたくなるのは発酵が十分にされていないと聞いたことがあります。美味しいピッツァは比較的胃袋が小さい?日本人でも1枚食べられてしまいますのでご安心ください。

関西人に負けない、それ以上の南イタリア、ときどき羽目を外して『炭水化物三昧な1日』もいいかもしれませんね。


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